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【2024】建築業界の仕事内容!給料・年収や必須スキル

建築業界の仕事に興味をお持ちの方も多いでしょう。
しかし、仕事内容や仕事の種類がわからないとお悩みの方もいるはずです。

この記事では、建築業界の仕事内容・種類についてわかりやすくまとめました。
建築業界の平均的な給料や年収も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

建築業界の仕事内容・種類

建築業界の仕事

まずは、建築業界の仕事内容と種類を詳しく解説します。
一言で建築の仕事といっても、さまざまな種類があるので建築業界の仕事を知らない方は、ぜひ参考にしてみてください。

設計の仕事

建築業界の仕事のひとつに「設計」があります。
主に図面を使って建築物の計上やデザインを決めていくのが仕事です。
設計業務の例を以下にまとめました。

  • 図面作成
  • 基準書のチェック
  • 発注者意見の反映

また、設計業務と同時並行で測量業務(地形情報の把握)を実施するのが特徴です。
さらには設計してわかった建築材料の数量算出をするほか、概算金額を計算して施工業者に引き継ぎます。

設計業務で実施する図面作成では、CAD・BIMの操作が必要不可欠です。
設計の仕事にチャレンジしたい方は、ぜひCAD・BIMを学習してみてください。

施工管理の仕事

建築業界の仕事でメインとなるのが「施工管理」です。
設計業務で作られた設計図や数量をもとに施工計画や管理を実施します。
また、施工管理では次のような仕事を実施するのが特徴です。

  • 発出者との打ち合わせ
  • 現場作業員の管理
  • 進捗状況の管理
  • スケジュール調整
  • 重機や資材の発注

「施工管理」という名前の通り、工事業務を管理します。
職人さんや下請け業者、さらに発注者とのコミュニケーションが重要な仕事です。
能力次第で工期が前後する場合もあり、高い管理スキルが求められる仕事だと言えます。

設計業務と同様にCAD・BIMの操作を求められます。
建築業界に必須のスキルだと覚えておきましょう。

現場・技術関連の仕事

建築業界の中でも、工事関連の仕事を実施している会社の場合「現場・技術」の仕事を実施します。参考として、現場作業で必要となる仕事をまとめました。

  • 建築材料の組み立て
  • 重機の操縦
  • 溶接作業
  • 現場状況の撮影
  • 寸法チェック

主に手作業や重機作業を実施するのが特徴です。
設計業務でまとめられた設計書に従って工事を進めるほか、施工管理者の指示に従い動く必要があります。

現場作業のスキルによって工事進行スピードが変化するため、経験と専門資格がものを言う世界だと覚えておきましょう。

営業関連の仕事

建築業界には、案件を獲得する「営業」を実施する仕事も含まれます。
主に個人や企業、自治体が発注者であり、直接取引するケース、入札により仕事を獲得するケースがあるのが特徴です。

また、設計や施工管理とは別に、営業担当者が発注者とのやり取りを任せられる場合もあります。業務受発注の手続きのほか、営業計画を立てつつ効率よく建築業務をサポートする仕事です。

事務関連の仕事

建築業界の仕事のひとつに、前述したすべての仕事をサポートする「事務」の仕事があります。
事務の仕事はバリエーションにあふれており、細かい作業を求められるのが特徴です。
例えば、次のような仕事を実施します。

  • 経費精算
  • 日報集計
  • 人材採用
  • ホームページの運営
  • 業界情報の社内共有
  • 社内メンタルケア

特に経費精算では、簿記といった計算力・仕訳力が求められます。
従業員のお金や税金、保険に関わる裏方として重要な仕事だと覚えておきましょう。

建築業界の仕事における給料・年収相場

建築業界の年収

建築業界における給料や年収の相場を表にまとめました。
仕事内容によって給料や年収が異なるため、自身が働きたい仕事内容をチェックしてみてください。

給料(賞与含む) 平均年収
設計 約39万円 約470万円
施工管理 約45万円 約550万円
現場・技術 約38万円 約460万円
営業 約33~41万円 約400~500万円
事務 約35万円 約420万円

建築業界の給料は、技術系の仕事であるほど高額になるのが特徴です。
設計や施工管理、技術職は、他の業務と比べて専門知識や技術が必要ですので高額になりやすいと言えます。

一方で、営業や事務職の場合は若干給料が安くなるのが特徴です。
その理由としては「専門性が必要ないこと」「技術関連の仕事よりも業務が楽であること」が挙げられます。

もちろん男女で年収の差があるほか、初任給、ボーナスの有無に差があるのも事実です。
そのため上記で紹介した値は建築業界全体の目安金額だと覚えておきましょう。

ちなみに日本の平均年収は、およそ360万円程度だと言われていますので、他の業界に比べて建築業界が高額だとわかります。業界的にも給料が高く、年収を伸ばしやすい仕事ですので、ぜひ業界への就職・転職を検討してみてください。

建築業界で年収を上げるコツ

建築業界で年収を上げたいのなら、次の動き方が重要だと覚えておきましょう。

  • 業務領域を拡大して新しい案件にチャレンジする
  • コンペに応募して大きな仕事を獲得する
  • 経験を積んでプロジェクトリーダーを目指す
  • 専門資格を取得して資格手当を獲得する

建築業界は経験や実力がものを言う世界ですので、実績や資格が給料に大きく反映されます。
また、規模の大きな案件を獲得すれば、その分だけ賞与を獲得しやすいのが魅力です。

また、ひとりで仕事ができるようになったら、独立を目指すのもひとつの選択肢だと言えます。個人設計事務所として建築の仕事をスタートすれば、給与を自分で決めることができ、大幅な年収アップを期待できるのが魅力です。

建築の仕事で持っていると便利な資格一覧

建築資格

建築業務は専門的な仕事であるため、資格があると業務を有効に進められます。
参考として、建築関連の資格を以下に整理しました。

  • 造園施工管理技士
  • クレーン運転士
  • 基礎施工士
  • コンクリート技士
  • 設備設計一級建築士
  • 1級建築施工管理技士
  • 管理建築士
  • 建築士
  • 技術士

紹介した資格のうち、特に重要視されるのが建築の上位資格である「建築士」です。
専門資格を持つプロであると認められる国家資格ですので、ぜひ取得を目指してみてください。

また、仕事で操作する CAD・BIMソフトに役立つ資格も多数存在します。
ソフトウェアの資格に興味をお持ちなら、以下の資格取得も検討してみてください。

【2024】建築CADとは?フリー・有料ソフトや必要資格を紹介

建築の仕事で必須となるスキル

建築業界のスキル

建築関連の仕事に就きたい方向けに、仕事で必須のスキルをまとめました。

紹介するスキルは、すべて業務を効率よく進めるために欠かせないものばかりです。
就職・転職を考えている方は、ぜひスキル習得の参考にしてみてください。

計算力

建築関連の仕事で必要なのが、数学や物理といった計算力です。
建築基準法に定められている計算式に当てはめて計算する必要があるほか、構造計算など専門的な計算の知識が欠かせません。

また近年では、3Dデータを用いて詳細なシミュレーションを求められるケースも増えてきています。主に設計や施工管理の仕事で数量計算書や概算工事費、積算資料の作成が必要ですので、理系の仕事が得意な人におすすめです。

論理的思考

建築関連の仕事では、論理的思考を求められます。

例えば、なぜこの設計なのか、なぜこのスケジュールなのかを説明できる考え方が必要です。
また、発注者との打ち合わせで質問されてもすぐに回答できる準備が欠かせません。

もちろん論理的思考はどの仕事でも重要ですが、その中でも技術が関わる建築業界の仕事は、特に論理的思考を求められます。ミリ単位で設計・施工を求められる仕事ですので、就職・転職を考えている方はぜひ論理的思考を身につけてください。

スケジュール管理力

建築業界の仕事は長期間にわたる場合もあるため、計画的なスケジュール管理力が必要です。

あらかじめ工程計画を立てたうえで業務を進めることはもちろん、柔軟なスケジュール変更が効率的な業務進行の鍵を握ります。特に現場作業では資材搬入、重機リースの計画がクリティカルパスになるため、入念な計画を立てる必要があると覚えておきましょう。

CAD操作技術

設計・施工管理として必ず覚えておきたいのが図面作成に欠かせないCAD操作技術です。

パソコンに導入して利用するCADソフトの使い方を覚えるのはもちろん、スピーディーに操作できる技術を身に付ける必要があります。素早く操作できなければ業務進行が遅れてしまうケースもあるので、CAD操作技術を磨いてください。

また、 CADソフトを扱う際には、納品データのレイヤー設定や図枠の設定が必要です。
建築の仕事では必ずCADソフトを用いるので、マニュアルや参考書などを利用しつつ操作技術を学んでみてはいかがでしょうか。

さらに近年では、3D技術を使って図面を作成するBIMソフトも浸透しています。
BIMソフトについて詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。導入ソフトについてわかりやすくまとめています。

【2024】BIMとは?建設・建築で活躍するソフトの特徴やCIMとの違いを解説

建築の仕事についてよくある質問

建築の仕事について、よくある質問を詳しくまとめました。
不安に感じている項目をチェックしてみてください。

建築の仕事ってきつい?

建築の仕事は、他の業種に比べてきつい言われています。
なぜなら、技術関連は全体的に仕事が多忙だからです。
ひとつの業務に数ヶ月かかることも含めて、多少のきつさがある仕事だとおぼえておきましょう。

建築系に向いている人は?

建築系の仕事に向いているのは「理系である」「論理的に考えられる」「検討業務が好き」という人です。また、CADソフト・BIMソフトの操作が好きな人であれば、楽しんで建築系の仕事に打ち込めるでしょう。

建築の仕事についてまとめ

建築関連の仕事は、さまざまな分野に分かれており、屋内で実施する設計のほか、屋外での施工管理、技術業務などを実施します。

また、業務内容によって利用するソフトウェアやサービスが異なり、勤め方によって年収などが変化するのも特徴です。

もし建築業界の仕事に興味をお持ちなら、まずは自身がどの業務に向いているのか分析してみてください。CAD・BIMについて学びたい方は、オンラインセミナーに参加するのもおすすめです。

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