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【2024】3Dプリンターで作れるもの4選!作品作りの手順や注意点も解説

3Dプリンターの普及により、さまざまな作品が手軽に製造可能となりました。
3Dプリンターで作れるものとは、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
今回は3Dプリンターを用いて製作できる作品や、制作時の注意点などについて紹介します。

3Dプリンターで作れるものとは

3Dプリンターで作れるもの

3Dプリンターはデジタルモデルを物理的なオブジェクトに変換する技術です。
この技術を用いてさまざまな種類の物体を3Dプリンターで製造することができます

例えば、製品の設計段階で、実際の物体を作成して評価するために使用される試作品(プロトタイプ)があります。手作りもよりも素早く試作品を作成し、設計の改善点を特定することができます。

複雑な形状や部品を形成できることから工業製品も作れます。航空宇宙産業や自動車産業などで、軽量で高耐久な部品を製造するために使用される場合もあるのです。

芸術作品も作ることもできます。アーティストは3Dプリンターを使用して、独創的な彫刻や立体的な作品を制作可能です。

3Dプリンターで作れるものや用途については、こちらの記事でも紹介しています。

【2023】3Dプリンターとは?用途と種類・できること

3Dプリンターで作れるもの4選

3Dプリンターで作れるものには、さまざまなものがありますが、例えば以下のようなものです。

  1. フィギュア
  2. アクセサリー
  3. スマホケース
  4. 医療器具

3Dプリンターで作れるもの1.フィギュア

3Dプリンターを使えば、自分の好きなキャラクターを手軽かつ高精度で再現することができます。とくにアニメやゲームなどのキャラクター愛好者にとっては、お気に入りのキャラクターをリアルに再現できる点が魅力的だといえます。

3Dプリンターでは自分だけのカスタムデザインを作成することもでき、創造力を存分に発揮することが可能です。3Dプリンターは使用できる材料も多様なため、さまざまな質感や色を選ぶことがでます。より個性的な作品を生み出すことができるでしょう。

3Dプリンターで作れるもの2.アクセサリー

アクセサリーの制作にも3Dプリンターは適しています。3Dプリンターは層状に素材を積み重ねて造形するため、微細な部分まで精密に表現することが可能です。

3Dプリンターなら細かなデザインや文字・模様などを追加することが可能であり、オリジナルのアクセサリーをより魅力的に仕上げることができます。3Dプリンターで作成したオブジェクトにチェーンや金具を取り付けることで、個性的なアクセサリーを手に入れることができるのです。

3Dプリンターで作れるもの3.スマホケース

3Dプリンターなら個人のスタイルや好みに合ったスマホケースを作成することができます。
デザイン・形状・素材を自在にカスタマイズすることで、市販されていない自分だけの個性豊かなスマホケースが完成します。

プラスチックや樹脂などの耐久性のある素材から柔軟な素材まで、幅広い素材を使用したスマホケースが3Dプリンターで作成可能です。写真やロゴ・キャラクターなどを組み込むこともできます。

3Dプリンターで作れるもの4.医療器具

義手や義足などの医療器具も3Dプリンターを活用して作成可能です。
カスタマイズしたり、個別に製造することができます。3Dプリンターは患者の特徴やニーズに合わせて、医療器具をデザイン・製造できる柔軟性を持っています。

義手や義足は、装着者の体の動きやサイズに合わせて設計することが不可欠です。
3Dスキャン技術を使用して患者の体のデータを取得し、それを基にして3Dプリンターで3Dモデルを作成します。3Dプリンターで造形することで、高度な適合性と快適さを持つ器具を作成することができるのです。

3Dプリンターユーザーが実際にどんなものを作っているか知りたい方は、こちらも動画もおすすめです。

3Dプリンターで作品を作る手順

3Dプリンターで作れるもの

3Dプリンターで作品を作る基本的な手順は以下のとおりです。

1.デザインの作成または取得
  • 作成したいオブジェクトの3Dモデルを作成
  • 3Dモデリングソフトウェア(Tinkercad、Fusion 360、Blenderなど)を使用するか、既存の3Dモデルをダウンロードする
2.モデルの最適化
  • 作成した3Dモデルがプリンターで印刷可能な形式になっていることを確認
  • 必要に応じてモデルのサイズや形状を調整
3.スライサーソフト(スライスソフト)の使用
  • 3Dモデルを印刷可能なレイヤーに分割し、プリンターに指示を送るスライサーソフトが必要
  • モデルをこのソフトウェアに読み込み、印刷設定(層の厚さ、印刷速度、充填密度など)を選択
4.印刷準備
  • 3Dプリンターのヒーターやヒートベッドの温度を適切に設定し、印刷素材(フィラメント)をセット
5.印刷の開始
  • 印刷準備が整った後に印刷を開始
  • プリンターはスライスされたレイヤーごとに素材を積み重ねてモデルを作成。
    印刷中はモニタリングして、問題が発生した場合は対処する
6.印刷完了と冷却
  • 印刷が完了後、モデルをプリンターベッドから取り外す
  • 一部の素材は冷却が必要。モデルを適切に冷却させることで硬化する
7.印刷物の調整
  • サポート材や不要な部分を削除し、仕上がりを整える
  • 必要に応じて研磨や塗装を行う

3Dプリンターの詳しい使い方を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

【2023】すぐ分かる3Dプリンターの使い方!操作のコツやトラブル対処法

3Dプリンターで作れるものの企業事例

企業が3Dプリンターを活用した事例には、以下のようなものがあります。

Relativity Space

この企業は世界初の完全に3Dプリントされたロケット「テラン1」を開発しています。
テラン1は95%以上が3Dプリントされた部品で構成されており、従来のロケットよりも部品点数が大幅に減らされています。 3Dプリンターを使用することでコストや時間を削減し、より柔軟な打ち上げサービスを提供することが可能です。

セレンディクス

「世界最先端の住宅開発・販売」をおこなっている企業で、 その中でも注目されているのが「3Dプリントハウス」です。 このハウスは建設用3Dプリンターでコンクリートを積層して造形されたもので、耐震性や断熱性に優れています。 3Dプリンターを使うことで、デザインも自由にカスタマイズできるという特徴があります。

3Dプリンターで作品を作る際の注意点

3Dプリンターで作れるもの

3Dプリンターで作品を作る際には、守らなくてはいけない注意点がいくつかあります。
例えば、以下のようなものです。

3Dプリンターで造形可能な形状か確認する

3Dプリンターを使用して作品を造形する際、3Dデータの形状が実際に造形可能なものであるかを確認することは非常に重要です。なぜなら3Dプリンターは特定の制約や制限を持ち、すべての形状を正確に再現できるわけではないからです。

3Dプリンターは素材を積層して物体を作成する原理ですが、空間に浮いた部分や細すぎる部分など、一部の形状は正確に造形できない場合があります。浮いた部分は途中で素材が固まることなく崩れる可能性があり、細すぎる部分は3Dプリンターの解像度や素材の特性によって再現が難しい場合があります。

材料やパラメータを適切に選択する

3Dプリンターは樹脂や金属など多様な材料で造形が可能ですが、各材料には異なる特性と利点があります。軽量で柔軟な樹脂は詳細な形状を再現できますが、耐久性や耐熱性には限界があります。一方、金属は強度や耐久性に優れ高負荷の部品に適していますが、重さとコストがネックとなる場合も少なくありません。

3Dプリンターの使用時は、材料選択だけでなく印刷パラメータの調整も重要です。
温度・印刷速度・層の厚さなどのパラメータは、印刷の品質や時間に影響します。これら3Dプリンターのパラメータを適切に調整することで、印刷物の精度や造形時間を最適化できます。

メンテナンスを怠らない

3Dプリンターは長時間の使用により、部品の摩耗や汚れが蓄積され、故障やトラブルが発生する可能性があります。このため3Dプリンターは定期的なメンテナンスが重要です。

3Dプリンターのノズルは使用中に素材が付着しやすくなるため、定期的に清掃をおこなうことが必要です。汚れや詰まりが放置されると、印刷品質の低下や正確な造形の妨げにつながる可能性があります。

また、3Dプリンターの部品の交換も適切なタイミングでおこなうことが重要です。
3Dプリンターの消耗品部品(ノズルやビルドシートなど)は長期間の使用で劣化する可能性があり、性能に影響を及ぼすことがあります。適切なタイミングで新しい部品に交換することで、安定した印刷品質を保てます。

3Dプリンターで作れるものについてまとめ

3Dプリンターで作れるものには無限の可能性があります
個人で楽しむだけでなく、企業が積極的に導入している場合も多いです。

しかし、作る際には適切な素材を選んだり設定をする必要があるため、3Dプリンターを使う際には、これらの点をしっかりと把握して使いましょう。

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