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【2024】AutodeskのNavisworksを徹底解説!Freedomとは?

Autodeskが提供するBIMソフト、その中でもデータ統合できる「Navisworks」に興味をお持ちではないでしょうか。しかし、具体的な役割、複数あるプランの違いが分からないとお悩みの方もいるはずです。

そこでこの記事では、Autodeskが提供するNavisworksの特徴、おすすめプランをわかりやすくまとめました。また、利用できる拡張子、無料で使う方法も紹介しているので、Autodeskが提供するBIMソフト導入の参考にしてみてください。

Autodeskが提供するNavisworksの種類

AutodeskのNavisworksの導入を考えたとき、初めにつまずいてしまうのが、Navisworksに3つの種類がある点です。それぞれの違いがよく分からず「結局どれを導入すべきなの?」と疑問を抱える方も多いでしょう。

そこで以下に、AutodeskのNavisworksプランの違いを整理しました。

Navisworks Manage Navisworks Simulate Navisworks Freedom
価格 1ヶ月契約50,600円/月

1年契約402,600円/年

3年契約1,207,800円/3年

1ヶ月契約20,900円/月

1年契約162,800円/年

3年契約488,400円/3年

無料
機能 BIMデータの統合
NWD・DWFの共有
5Dプロジェクトのステップ作成
モデルレンダリング
AutoCADのBIMコーディネーション
BIM360の統合
統合モデルの積算
2Dシートの積算
干渉チェック
干渉管理
干渉チェックを除く他機能 データの閲覧
レビュー

種類の違いを理解し、どのプランを導入すべきなのか検討してみてください。

Navisworks Manageとは

Autodeskが提供するBIMソフト「Navisworks Manage」とは、Navisworksの全機能を利用できるプランです。データ閲覧や統合、編集はもちろん、数量集計・算出としても利用できます。

さらには、Navisworksにしかない特別な機能「干渉チェック」を行えるのが強みです。
設計検討や施工検討で次の干渉をチェックできます。

  • 構造物
  • 建築物
  • 埋設物
  • 鉄筋

ただし、金額は1ヶ月契約で50,600円/月とややお高めです。
次項で紹介するAutodesk提供のBIMソフト「Navisworks Simulate」の機能と比較して導入を検討しましょう。

Navisworks Simulateとは

Autodesk提供のBIMソフト「Navisworks Simulate」とは、Manageプランの機能から、干渉チェックを差し引いたプランのことです。データ統合や編集等は実施できますが、値段が安くなる分、干渉チェックを行えません。

また名前のとおり、施工計画やアニメーション作成といったシミュレーションを中心に活用するBIMソフトです。金額はManageプランより1/2〜1/3程度安くなるので、干渉チェックの必要性を基準に導入を検討してみてください。

Navisworks Freedomとは

Autodeskが提供するBIMソフト「Navisworks Freedom」は、無料で利用できるビューワ版のソフトです。破格な値段で提供されていることからも分かるように、機能が一部に限定されています。
参考として、以下に搭載されている機能を整理しました。

  • NWD・3D DWFの閲覧
  • データレビュー
  • マテリアルやライティングのON・OFF

つまり、データ編集は行えず、閲覧に特化しているのがNavisworks Freedomの特徴です。
Autodesk公式サイトで無料配布されています。
ただしPCデバイスの準備が必要なので注意してください。

AutodeskのNavisworksのおすすめプラン

複数あるAutodeskのNavisworksについて「どのプランを導入すべきか分からない」とお困りではないでしょうか。

ここでは、ユーザーの条件別に導入がおすすめなプランを紹介します。
具体的な用途もまとめているので、Autodeskが提供するBIMソフト選びの参考にしてみてください。

全機能を活用したいならNavisworks Manage

Navisworksで全機能・干渉チェックを実施するイメージ

以下の条件にあてはまるユーザーは、Autodeskが提供するBIMソフト「Navisworks Manage」の導入がおすすめです。

  • Navisworksの全機能に必要性を感じている人
  • 業務の中で干渉チェックが必要な人

例えば、近年浸透しつつあるBIM業務に対応するべく、BIMソフトで設計・施工検討を始めたい際に役立ちます。建築・土木・機械それぞれの業務で干渉チェックが役立つため、導入候補に加えてみてください。

一部の機能を活用したいならNavisworks Simulate

Navisworksでシミュレーションを実施するイメージ

以下の条件にあてはまるユーザーは、Autodeskが提供するBIMソフト「Navisworks Simulate」の導入をおすすめします。

  • 施工ステップやアニメーションを作成したい
  • データ統合を行いたい
  • 他ソフトとの連携をそこまで考えていない

主に干渉チェックを除く機能を利用できるのが特徴です。
本格的な設計・施工の検討ではなく、
できあがったデータをひとつにまとめたい、打合せ資料・プレゼン資料用に使いたいのなら、Navisworks Simulateで対応できます。

無料版を使いたいならNavisworks Freedom

Navisworksでレビューを実施するイメージ

以下の条件にあてはまるユーザーは、Autodeskが提供するBIMソフト「Navisworks Freedom」を導入しましょう。

  • データ作成者が別にいて、閲覧とレビューだけ行う
  • まずはNavisworksがどんなものか触れてみたい

Navisworks Freedomは、閲覧・レビューに特化した無料のBIMソフトです。
検討作業を実施する担当者ではなく、その
上司(管理者)もしくは発注者向けのソフトだと覚えておきましょう。

また、BIMソフトの導入予算に限界があるとお悩みなら、Autodeskが提供するパッケージプラン「AECC(Architecture Engineering & Construction Collection)」の利用がおすすめです。1ソフトあたりの費用を抑えつつ、複数のBIMソフトを導入できます。

Navisworksに関しては下記記事でも詳しく解説しています。

【2023】Navisworksとは?Manage・Freedomとの違いも解説

AutodeskのNavisworksで利用できる拡張子

Autodeskが提供するNavisworksは、一般的なデータ拡張子、そしてAutodeskの専用拡張子に対応しています。参考として、操作・編集できる拡張子を以下に整理しました。

主なソフト 拡張子の名称
Autodesk Navisworks .nwd、 .nwf、 .nwc
Autodesk全般 .fbx
Autodesk AutoCAD .dwg、 .dxf
その他拡張子 .model、 .session、 .exp、 .dlv3.CATPart、 .CATProduct、 .cgr.stp、 .step、.dwf、.ifc、.obj、.stp、 .step、 .stpz、 .ste、.3ds、 .prjvなど

※Navisworks Freedomは「NWD」「3D DWF」のみ対応しています。

Autodesk Navisworksでできること

Navisworksに搭載されている独自機能イメージ

複数あるAutodeskのBIMソフトのうち、Navisworksにできることは次のとおりです。

  • データを統合する
  • 施工ステップを作成する
  • アニメーションを作成する
  • 干渉チェックを行う

Autodeskが提供するNavisworksの役割を簡単に説明するなら「Autodeskのまとめ役」「最終工程で用いる管理ソフト」という意味合いが強いでしょう。

より詳しくできることを知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
Navisworksを使ってできることを機能別に紹介しています。

【2023】Navisworksでできることとは?FreedomやRevitとの違いも紹介

Autodesk Navisworksを無料で使う方法

Autodeskが提供するNavisworksの費用に課題を感じている方もいるはずです。
それなら、こちらで紹介する
無料で利用する方法を参考にしてみてください。

Navisworks Freedomをダウンロードする

Navisworks Freedomのダウンロードページ
出典:Autodesk公式サイト

AutodeskのNavisworksをデータ閲覧や内容チェックのためだけに利用するのなら、無料利用できるNavisworks Freedomをダウンロードしましょう。
完全無料で使えるため、費用をかけずにNavisworksを利用できます。

学生版を利用する

Autodeskの学生版イメージ
出典:Autodesk公式サイト

教育機関に属する学生・教員なら、無料で契約できる学生版を利用しましょう。
学生版は、Autodesk製品をすべて無料で利用できます。
もちろん全機能を搭載しているNavisworks Manageのプランを利用可能です。

1ヶ月間の無料体験版を利用する

Navisworksを無料体験版として利用するイメージ
出典:Autodesk公式サイト

AutodeskのNavisworksを短期間だけ利用したいのなら、1ヶ月間の無料体験版を利用するのがおすすめです。Navisworks Manage・Simulateをそれぞれ一時的に無料利用できます。

ただし、Autodeskの体験版は1ヶ月を超えると同じメールアドレス・電話番号で体験版に申し込めなくなります。1ヶ月を超えた利用を考えているのなら注意してください。

AutodeskのNavisworksについてよくある質問

AutodeskのNavisworksをより深く知っていただくために、よくある質問を整理しました。

Navisworksの料金はいくら?
AutodeskのNavisworksは、月額・年額制の支払いであるサブスクリプション契約を採用しています。
Navisworks Manageの場合は1ヶ月契約で50,600円/月、Navisworks Simulateの場合は1ヶ月契約で20,900円/月です。
NavisworksのNWDデータはDWGに変換できるの?
AutodeskのNavisworksは、NWDデータをDWF、DWFx、FBX、KMLして書き出せます。
リボンにある「出力>シーンをエクスポート」を選択して、目的の拡張子に変換してください。

Autodesk Navisworksのまとめ

今回はAutodeskが提供する「Navisworks」の特徴や役割、プランの違いをわかりやすく解説しました。

複数あるAutodeskが提供するBIMソフトのうちNavisworksには、データ統合、施工ステップ、干渉チェックといった機能が搭載されています。
中でも干渉チェックはNavisworksのみ搭載されている機能です。
業務の中で干渉チェックが必要なら、Navisworks Manageを導入してみましょう。

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