業務の一環としてAutodesk社が提供する「AutoCAD」を導入したいと考える人も多いでしょう。また、まずは具体的な価格を調べてから導入を検討したい人もいるはずです。
そこでこの記事では、AutoCADの価格について詳しくまとめました。
また、永久ライセンスがあるのか、無料で使えるのかについても紹介しているので、予算に合うCADソフトなのかチェックしてみてください。
AutoCAD関連ソフトの価格表一覧
CADソフトであるAutoCADには、いくつも種類があるとご存じでしょうか。
まずはAutoCADの価格を種類別に紹介します。また、プランによって変わる価格情報も整理しているので、契約する際の参考にしてみてください。
AutoCADの機能・価格
AutoCADは、AutoCADの作図機能がすべて揃ったCADソフトです。2D・3Dの作図に利用でき、PCソフトだけでなく、Web版、モバイル版としても利用できます。また作図機能のほかにも、トレースやクラウド共有、自動化ワークフローを活用できるのがポイントです。
AutoCADを自由に利用したいなら、ぜひAutoCADを契約してください。参考として、価格情報を以下に整理しました。
契約期間 | AutoCADの契約価格 |
1ヶ月契約 | 8,800円/月 |
1年契約 | 71,500円/年 |
3年契約 | 214,500円/3年 |
金額を月単価に換算した場合、1ヶ月契約よりも1年契約や3年契約のほうがお得です。
利用期間や予算を考えて、どの契約期間を選ぶか検討してみてください。
AutoCAD LTの機能・価格
AutoCAD LTは、AutoCADの作図を一部のみ利用できる安価なCADソフトです。
主に2D作図に特化したCADソフトでしたが、2021年5月7日にAutoCAD LTの販売が終了しました。
参考として販売当時の価格を整理しました。
契約期間 | AutoCAD LTの契約価格 |
1年契約(LTの機能のみ) | 64,900円/年 |
1年契約(CALS Toolsの機能含む) | 82,500円/年 |
※現在は販売が終了しています
AutoCAD Plusの機能・価格
AutoCAD Plusは、AutoCADの機能に「業種別ツールセット」を加えた上位CADツールです。
CADの標準機能を備えていることはもちろん、製品・機械設計、建築設計、エンジニアリング、建設・土木分野別のツールセットが用意されています。参考としてAutoCAD Plusの価格を整理しました。
契約期間 | AutoCAD Plusの契約価格 |
1ヶ月契約 | 28,600円/月 |
1年契約 | 231,000円/年 |
3年契約 | 693,000円/3年 |
AutoCADは永久ライセンス?サブスクリプション?
AutoCADは、前述した価格情報からも分かるように「サブスクリプション契約」だけ提供されています。サブスクリプションとは、定期購入・継続購入のことです。
Autodesk社では以下の期間に分けて価格が設定されています。
- 1ヶ月契約の価格
- 1年契約の価格
- 3年契約の価格
ちなみに、契約期間によって変化する違いは「価格」です。
価格の差を整理すると「1ヶ月契約>1年契約=3年契約」という関係が成り立ちます。
価格を抑えたいのなら、なるべく1年契約・3年契約を選んでください。
永久ライセンスは2016年で廃止
「AutoCADって永久ライセンスがあったような気がするけど」と、中には疑問を感じている人もいるでしょう。確かに、AutoCADは以前まで、購入したらずっと使い続けられる「永久ライセンス」が提供されていました。
しかし残念ながら、2016年6月にAutoCADの永久ライセンス契約が削除され、それ以降は全ソフトサブスクリプション契約に切り替わったのです。中には、永久ライセンスをお求めの方もいると思いますが、すでに契約形態がなくなっているので注意してください。
また、AutoCADのライセンス情報は以下の記事で詳しく解説しています。価格だけでなくライセンスについても詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
AutoCADを無料で使い続ける方法
AutoCADの価格が高く、予算オーバーしてしまうとお悩みではないでしょうか。
それなら、以下の項目に当てはまるか確認してみてください。
- 学生もしくは教員としてAutoCADを利用したい
- 1か月以内の短期間だけ利用したい
もし条件に当てはまるのなら、価格に悩むことなくAutoCADを無料で使えると覚えておきましょう。その理由を詳しく解説します。
学生・教員として利用する
もし学生や教員といった「教育機関の関係者」に該当するのなら、Autodesk社が提供している「教育期間限定ライセンス」を活用してください。
教育期間限定ライセンスとは、教育機関の関係者限定で利用できる契約プランのことです。
1年間無料でAutodesk製品を使い続けられるため、価格に悩む心配がなくなります。
また、契約期間は1年間ですが、教育機関にいる限り自動で無料更新されるのがポイントです。
「学生のうちにAutoCADを学びたい」「教育の仕事のためにAutoCADを活用したい」とお考えなら、ぜひ価格に悩む心配のない「教育期間限定ライセンス」を利用しましょう。
1ヶ月の無料体験を利用する
AutoCADを数日だけ利用したい、スポット的に利用したいというのなら「30日間の無料体験」がおすすめです。
Autodesk社では、提供しているソフトの確認用として、すべてのソフトに30日間の無料体験期間が設けられています。価格を気にすることなく30日間無料で使えるので、短期間利用やスポット利用に便利です。
ただし、無料体験を利用できるのは1アカウントに対して一度きりなので、同じユーザーが何度も無料で使えるわけではありません。体験期間の終了後は、正規契約プランを利用する必要があるため、体験版終了後にもう一度、契約価格を検討してみてください。
AutoCADを個人利用でお得に使えるプランはどれ?
AutoCADを単体利用する際には「AutoCAD」「AutoCAD Plus」の2製品を比較しましょう。
もし個人利用として目的に合う製品を選びたいのなら、以下の条件を検討してみてください。
- 個人で一般的なCAD作図・編集をしたいなら「AutoCAD」
- 個人事務所として特定業種の専門的な作図を行いたいなら「AutoCAD Plus」
もしお得なプランをお求めなら、1ヶ月当たりの価格を安くできる「1年契約」「3年契約」を選択するのがおすすめです。長期利用が必要なら、ぜひ契約プランが長いものを選んでみてください。
また、AutoCADだけでなく複数のAutodesk製品を利用したいのなら、お得な価格で複数の製品がパッケージ化された「AECC」を契約するのがおすすめです。RevitといったBIMソフトも利用できるので、ぜひ以下の記事をチェックしてみてください。
AutoCADの価格についてのよくある質問
AutoCADの価格を調べる人たちの疑問・不安をよくある質問として整理しました。AutoCADの価格にお悩みなら、疑問・不安の解決のために、気になる項目をチェックしてみてください。
AutoCADの1ヶ月契約は8,800円/月です。もし、さらに安くAutoCADを利用したいなら、1年契約・3年契約を選びましょう。
1年契約の場合は71,500円/月、3年契約の場合は214,500円/3年です。1ヶ月の価格に換算すると「5,958円/月」となり、2,842円/月分の価格を節約できます。
直近の価格改定としては、2021年5月7日にサブスクリプション契約の価格が5%値上げされました。また、2016年6月に契約改定が行われ、永久ライセンスが廃止されています。
また、AutoCAD Plusを契約すれば、機械設計、建築設計、エンジニアリング、建設・土木分野で役立ちます。
AutoCADは資格を持たずとも操作できますが「CADオペレーター」「CAD検定」「CAD利用技術者試験」といった資格があれば、CADスキルを向上できます。
また、セミナーなどに参加して、操作方法や知識を学んでおくのも便利です。
ちなみにAutoCADを提供するAutodesk社では「オートデスク認定資格プログラム」が用意されています。Autodesk製品のスキルアップを目指したいなら、ぜひプログラムを受講してみてください。
AutoCADの価格についてのまとめ
今回は2D・3D作図に利用できる「AutoCAD」の価格や契約形態について紹介しました。
建築・土木業界で利用できることはもちろん「AutoCAD Plus」を契約すれば、他業種での活用が可能となります。
ただし、AutoCAD導入後の操作・ソフト活用に不安がある人も多いはずです。
それならまずはセミナーを受講してAutoCADの知識を集めてみてはいかがでしょうか。
豊富なAutoCADセミナーがあるので、ぜひセミナー情報をリサーチしてみてください。
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