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【2024】日本の有名建築家4選!作品や知っておきたい建築物も紹介

日本には世界的に有名で、見る人を魅了する魅力的な建築物が各地に建てられ、世界中から見学に来る建築物も多く見受けられます。そのような素晴らしい建築物を目の当たりにして、「どんな建築家が作ったのだろう」と気になる方も多いのではないでしょうか。
また、有名な建築家を知って建築業の知識を増やしたいという方もいると思います。

そこで本記事では、日本の有名建築家4選や、作品や知っておきたい建築物も紹介します。

 日本の有名建築家とは

 日本の有名建築家とは

建築家とは、さまざまな建物の設計や管理など、建築における幅広い業務を担う職種で、建築全般に携わる業務に従事します。特に設計する建築物を人が使用することを想定し、そのうえで最適な空間を演出・設計する業務がメインです。

日本には1900年代初頭から、今までとは違う雰囲気の建築様式を採用する「モダニズム」の精神を主張した前川國男や、空間的な建築様式を取り入れた丹下健三などの有名建築家が現れました。それ以降も丹下健三が設立した「丹下健三研究室」に勤務していた磯崎新など、多くの有名建築家が現在も活躍しています。

下記に建築家が抑えなければいけない、建築の基礎知識を紹介した記事を掲載するので参考にしてください。

【2024】建築の基礎とは?業務に必要な知識・役立つ資格・準拠するルールとは?

 日本の有名建築家4選

日本には魅力的な建築物を構築し、世界的にも有名な建築家が存在します。ここからは日本の有名建築家4選とその作品を下記に表記し、それぞれを詳しく解説します。

建築家名 作品
隈研吾
  • 高輪ゲートウェイ
  • サントリー美術館
安藤忠雄
  • ピューリッツアー美術館
  • 光の教会
  • 地中美術館
伊藤豊雄
  • 21_21DESIGN SIGHT
  • メディアテーク
  • MIKIMOTO GINZA2
槇文彦
  • ヒルサイドテラス
  • 幕張メッセ

 隈研吾

隈研吾は東京都出身の建築家で、自然との調和を重要視したデザインが特徴。和の雰囲気を取り入れ、木材をふんだんにした建築様式を得意としています。1990年に隈研吾建築都市事務所を設立し、その後は東京大学で教授や名誉教授に任命されました。

隈研吾の代表作には、

  • 高輪ゲートウェイ
  • サントリー美術館

などが挙げられます。ではその代表作2作を詳しく解説します。

 高輪ゲートウェイ駅

2020年に開催されたオリンピックと同時に開業し、山手線30番目の駅として数えられる高輪ゲートウェイ駅。駅前で進行している都市開発の流れに便乗し、今後東京の街と海や陸を繋ぐゲートになることを期待されてこの名前が付けられました。

駅の上部に設置されている強大な屋根は、駅と街とをそのまま連携させるために設けられ、駅構内は従来の駅に比べて天井が高く、開放的な空間を演出しています。また和の雰囲気を醸し出すため、木製のフレームに白い膜を貼り付けて「障子」を連想させる作りも特徴。

サントリー美術館

サントリー美術館は「和のモダン」と呼ばれる、伝統と新しい技術の融合させる流れをもとに、柔らかく優しい雰囲気を備えた空間を実現。館内は和の雰囲気を醸し出すための木と和紙がふんだんに使用され、全体的に温かみのある雰囲気を作り出しています。

そのほかにも館内の床の数ヵ所にウイスキーの樽材を使用するなど、サントリーならではの工夫も凝らされている建築物です。

安藤忠雄

元プロボクサーで、建築士になるために独学で1級建築士の資格を取得し、見事建築士に転職して有名な建築家になった、安藤忠雄。シンプルなデザインを好み、素材の効果や光の当たり方、空間のバランスなどを考慮して耐久性の強さを強化した設計が特徴です。

基本的にコンクリートの箱型の設計が多く、コンクリート打ちっぱなしの建築が特徴で、中でも

  • ピューリッツアー美術館
  • 光の教会
  • 地中美術館

など有名な建築物があります。ではそれぞれの作品を詳しく解説します。

 ピューリッツアー美術館

アメリカニューヨーク州マンハッタン区にある、ピューリッツアー美術館。広々としたギャラリーが印象的で、世界中から観光目的で訪れる方も多く見受けられます。入場料は無料で、コンサートやダンス、コンサートなどいろいろな催し物が開催されている美術館です。

博物館尾の外には、在来植物や小道が魅力的な庭園の「パーク ライク」、石造りの屋外パビリオンである「スプリングチャーチ」など、見所満載です。

 光の教会

光の教会は1989年に、安藤忠雄により礼拝堂が設計・竣工された教会。建物正面に十字架が切られており、その横を壁で覆っているだけのシンプルな構造が特徴。

シンプルであるに関わらず、十字架が光のみで表現されている光景に圧巻されます。十字架を電灯などで表現するのではなく、光で表現する方法は当時の建築概念としては驚きの手法として注目を集めました。

 地中美術館

岡山県倉敷市にある、地下に埋没した形式が特徴的な地中美術館。2004年に「自然と人間の関係を考える場所」として安藤忠雄の手により設計されました。瀬戸内地区の美しい景観を損なわないよう、建物の大半を地中に埋め込まれています。

地中に埋没していながらも心地よく日光が降り注ぎ、四季折々の雰囲気の変化を味わうことも可能です。

 伊藤豊雄

韓国ソウル生まれの有名建築家、伊藤豊雄。1941年に現在の大韓民国ソウル特別市で生まれ、長野に移住して1965年に東京大学工学部建築学科を卒業しました。

その後1971年にアーバンロボット(現・伊藤豊雄建築設計事務所)を設立し、2001年にはグッドデザイン大賞、翌年2002年にはヴェネチア・ビアンナーレ国際建築展、金獅子賞を受賞しました。伊藤豊雄がてがけた有名な建築物として

  • 21_21DESIGN SIGHT
  • メディアテーク
  • MIKIMOTO GINZA2

などが挙げられます。ではそれぞれを詳しく紹介します。

21_21DESIGN SIGHT

東京ミッドタウンに建てられ、生活を彩る「デザイン」に焦点を当てた作りが特徴の21_21DESIGN SIGHT。巨大な三角形の形が、突如大きな庭に現れたユニークな印象を与え、地下に展示場が作られている点から秘密基地に侵入するような臨場感も特徴。

企画展やトークイベントなど、さまざまな催し物が開催されています。

メディアテーク

独特な構造が世界中で話題を集め、公民館や図書館、イベントや文化ホール、展示スペースなどが1つにまとまった複合共同施設、メディテーク。この建物には目立つ柱が存在せず、細い鉄骨を束ねたチューブが建物全体を支えています。

全体的に近未来的なデザインも特徴の1つ。チューブ状に束ねられた鉄骨の中にエレベーターや階段が設置され、エレベーターの昇降が周りの照明で強調されているのも印象的です。

斬新でほかに類を見ない建築物として、多くの建築家からの注目も集めました。

MIKIMOTO GINZA2

MIKIMOTO GINZA2は、ユニークなデザインが特徴的なビル。外壁はわずか20センチと薄く、全体的にも浮遊感を漂わせている建物です。

外壁の表面はフラットな構造で作られており、ガラス部分とのバランスも絶妙。2006年にはグッドデザイン賞も受賞している、見る人に個性的な印象を与える建物です。

槇文彦

東京都出身の建築家で、斬新なデザインが特徴の建築家、槇文彦。斬新ながらも、利用者の生活に寄り添うような温かみのあるデザインが多くの人に愛されてきました。

1928年に生まれ、アメリカの大学に入学してそのまま建築士として勤務していましたが、1965年に帰国して株式会社槇総合計画事務所を設立。その後は同事務所にて勤務しながら、東京大学教授として教壇に立ちました。

2024年6月6日に老衰により逝去しています。槇文彦の代表作には、

  • ヒルサイドテラス
  • 幕張メッセ

などがあります。ではそれぞれを詳しく紹介します。

ヒルサイドテラス

代官山駅より歩いてすぐの場所に見える清潔感あふれる建物群、ヒルサイドテラス。約50年前の1969年に第1期計画が完了し、その後の第6期まで20年以上の歳月をかけ、少しずつ変貌を遂げてきました。

半世紀以上たった今でもその魅力は衰えることなく、多くの人を魅了し続けています。

幕張メッセ

幕張メッセはイベントホールと展示場、会議場の3つの施設で構成されている多目的施設。千葉の外房や内房の波をイメージしているアーチ形の屋根や、房総半島の山々をモチーフにした国際展示場など、地域の特徴をイメージした作りも個性的です。

約1600名も収容可能なコンベンションホールや会議室のほかに、会議や企業研修などで頻繁に使用される国際会議場など、バラエティに富んだ設備も満載。

日本三大建築家とは?

日本の三大建築家として正式に認定されている人はいませんが、数ある建築家の中でも特に有名なのが、大阪万博や海上マスタープランの設計を手がけた丹下健三、国立新美術館を建築の建築やフランス藝術文化勲章で有名な黒川紀章、前述でも紹介した安藤忠雄などが世界的に有名です。

そのほかにも隈研吾などをはじめ、現役で活動中の世界中で有名な作家は多数挙げられます。下記に建築家なら必ず押さえなければいけない、建築図面の種類や書き方を紹介した記事を掲載するので参考にしてください。

【2024】建築図面の種類や書き方とは?作成方法やよく使う図面も解説

有名な建築家がよく使っている建築ソフト

建築家によって使うソフトはさまざまですが、ここでは特に人気の建築ソフトを解説していきます。

AutoCAD

「AutoCAD」は日本でもユーザーが多いCADソフトですが、世界的にもとても人気なソフトです。
仕事にも使える設計ソフトの中で、どれを選ぼうか迷っている人はひとまずAutoCADを選ぶと良いでしょう。

Revit

最近の建築家に人気なのはBIMとも呼ばれている「Revit」です。
こちらはAutoCADを開発した会社が出しているソフトで、AutoCADと違い3Dで設計できるソフトとなっています。

最新技術で設計を行いたい人はRevitがおすすめでしょう。

世界的に有名な建築家

世界的に有名な建築家として最初に挙げられるのが、スペインを代表する建築家である「アントニ・ガウディ」です。ガウディは1883年に竣工を開始し、現在も竣工中の世界的に有名な建築物、「サグラダ・ファミリア」の専任建築者として世界中の建築家から注目を集めました。

またガウディは完璧主義者としても有名で、建物の装飾の細部に至るまで徹底的にこだわる性格の持ち主としても有名でした。このような性格が起因し、建築のクライアントや現場作業員とのトラブルも多く、竣工途中で解雇されるケースも多かったといわれています。

しかしそのような彼の建築に対する強いこだわりがあったからこそ、サグラダ・ファミリアのような名作が生まれたといっても過言ではありません。

日本の建築家についてまとめ

本記事では日本の有名建築家4選や、作品や知っておきたい建築物も紹介しました。現在建てられている有名な建物の中には、有名な建築家の手によって建てられているものも多く、そこには無数のドラマも秘められています。

建築家として活躍したいと思っている方は、有名な建築物の真似をして設計をしてみるのも良いでしょう。
今回はおすすめの設計ソフトも紹介したので、建築家としての一歩を踏み出すことも可能かと思います。

今後有名な建物を見たり触れる機会があれば、その作者にも思いをはせてそれぞれの独特な建築様式をじっくりと観察してみてください。

日本の有名建築家は? 有名な建築物も紹介!
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