「AutoCADの操作に慣れてきたけれど、業務効率をさらに上げる方法がわからない」と悩む方も多いでしょう。AutoCADの作業効率を上げるのであれば自動化を学ぶのがおすすめです。
そこでおすすめするのが「AutoCAD自動化攻略読本」です。AutoCADの自動化を学習できる書籍やセミナーが少ない中で、AutoCAD自動化攻略読本は初心者にもわかりやすく自動化の説明がされています。
そこで本記事では、AutoCAD自動化攻略読本の概要をはじめ、活用するメリット・デメリットなど詳しく解説。また、自動化を学習できるおすすめのセミナーも紹介していますの、ぜひ最後までご覧ください。
AutoCAD自動化攻略読本とは?
引用:Amazon
AutoCAD自動化攻略読本とは、タイトルの通りAutoCADの自動化を学べる本です。
AutoCADを使う日々の作図作業には、複数のコマンド選択や膨大な図面管理といった手間がつきものです。しかし、作業の負担を軽減し効率化するには「操作の自動化」が必須となります。
AutoCAD自動化攻略読本は、初めて自動化に挑戦する初心者・中級者向けに、アクションレコーダ、スクリプト、コマンドマクロ、さらにAutoLISPやVBAによるプログラミング手法をわかりやすく解説。業務効率化を目指す方に最適な1冊と言えるでしょう。
本の概要や詳細に関しては以下の表を参照ください。
タイトル名 | AutoCAD自動化攻略読本 |
価格 | 3,960円(税込) |
発売日 | 2019/11/23 |
内容 | Chapter 1: AutoCADコマンドによる効率化 アクションレコーダーやスクリプト機能を活用して、日常的な操作を効率化し、繰り返し作業を自動化。Chapter 2: コマンド作成の基本操作 独自のコマンドをリボンに追加したり、CUIファイルを使用して、作業環境をカスタマイズ。Chapter 3: コマンドマクロの応用テクニック コマンドマクロやDIESEL式を活用して、システム変数の操作や効率的な作業を実現Chapter 4: AutoLISPを使った自動化 AutoLISPを用いて、自動化プログラムを作成し、図形の編集や作業効率の向上を図るChapter 5: VBAで拡張する自動化の可能性 VBAを利用して、AutoCADの操作とExcel連携を強化し、効率的な作業を行う |
以下の記事では、AutoCADを勉強する際の参考本を紹介していますので併せてご覧ください。
AutoCADの自動化をスクリプトで行う方法
AutoCADの自動化をスクリプトで自動化する手順を紹介します。
- スクリプトの作成
- AutoCADでスクリプトを実行
まずはスクリプトの作成を行います。今回は四角形を作成する簡単なスクリプトを作成します。
0,0
100,50
上記は原点から幅100、高さ50の長方形を描画するスクリプトです。
まずはテキストエディタを開き、上記のコマンドを記述します。またファイルを保存する際には拡張子を「.scr」に変更します。
ここから画像を使って説明していきます。
AutoCADを開いたらコマンドに「SCRIPT」と入力します。
次に、先ほど作成したスクリプトファイルを選択します。先ほど作成したファイルを選択すると、以下のような画面になります。
長方形を作成できました。テキストエディタさえ作成できればあとは簡単ですので、挑戦してみてください。
AutoCAD自動化攻略読本を活用するメリット
AutoCAD自動化攻略読本を活用するメリットは以下の3つです。
- 初心者にもわかりやすく解説されている
- 全て日本語で書かれている
- 自動化技術の基礎から応用まで学べる
メリット①初心者にもわかりやすく解説されている
「AutoCAD自動化攻略読本」の特徴は、初心者にもわかりやすく丁寧に解説されている点です。本書は自動化の基本的な概念から始まり、アクションレコーダやコマンドマクロといった簡単な操作を経て、AutoLISPやVBAなどの高度な手法へと進む構成になっています。
具体例や実践的な手順が豊富に盛り込まれており、専門用語に慣れていない方でも無理なく理解できる内容。さらに、トラブル時の対処法やなども含まれているため、日常業務にもすぐ応用できます。
メリット②全て日本語で書かれている
「AutoCAD自動化攻略読本」の使用するメリットとして、全て日本語で書かれている点も挙げられます。AutoCAD関連の情報は英語で提供されるものが多く、日本語の参考資料は限られているのが現状です。
しかし、本書は専門用語や技術的な説明がわかりやすく日本語で表現されています。そのため、英語が苦手な方やプログラミング未経験の方でも安心して学べます。
また、AutoLISPを日本語で解説している書籍は非常に珍しく、日本語で書かれているものかなり少ないと言えるでしょう。日本語での解説により、操作手順の理解がスムーズになり、自動化技術の習得ハードルを下げることができます。
メリット③自動化技術の基礎から応用まで学べる
「AutoCAD自動化攻略読本」は、自動化技術の基礎から応用までを網羅的に学べる内容が大きな魅力です。
本書では、アクションレコーダやスクリプトといった簡単な方法から、AutoLISPやVBAを用いた高度なカスタマイズまで、多様な自動化手法を取り上げています。自分のスキルや業務に応じて最適な手法を選べるのが特徴です。
また、各技術は具体的な事例とともに丁寧に解説されているため、ただ読むだけでなく実際に手を動かして学べる構成になっています。特にAutoLISPのエディタ操作やプログラム作成の流れについては初心者向けに詳細が記されており、初めて自動化に挑戦する方でも安心です。
AutoCAD自動化攻略読本を活用するデメリット
AutoCAD自動化攻略読本を活用するにあたってメリットがある一方、デメリットも。ここでは以下3点紹介します。
- 自動化を網羅的に学ぶことはできない
- DCLも解説はされていない
- 実務レベル上げるのは難しい
デメリット①自動化を網羅的に学ぶことはできない
AutoCAD自動化攻略読本は自動化の基本技術を幅広く紹介している一方で、特定の分野や技術を深く掘り下げられてはいません。そのため、専門的な自動化技術を学びたい中級者や上級者には物足りなさを感じる可能性があります。
また、広範囲の内容を浅く扱っているため、実務の課題解決に役立つ具体的な事例やトラブルシューティングの情報が足りないと感じる読者もいるでしょう。深い専門知識を習得するには、他の専門書などを併用する必要があります。
デメリット②DCLも解説はされていない
AutoCAD自動化攻略読本では、ダイアログボックスを制御するためのプログラミング言語であるDCLについての解説が含まれていません。DCLはユーザーインターフェースをカスタマイズする際に重要な技術ですが、初心者向けではないため本書では取り上げられていないと考えられます。
DCLに関する情報はネット上でも少ないため、DCLの習得を目指している中級者や上級者にとっては物足りなさを感じる要因となるでしょう。一方で、これからAutoLISPを学び始める初心者にとっては、DCLが解説されていなくても学習には問題なく、基本技術の習得に集中することが可能です。
デメリット③実務レベルまで上げるのは難しい
AutoCAD自動化攻略読本は自動化技術を学ぶための基礎的な内容を提供している一方で、習得したスキルをすぐに実務で活用できるレベルに引き上げることは難しいでしょう。
本書では初心者が取り組みやすいステップごとの解説がメインであり、実際の業務で直面する複雑な課題や高度なカスタマイズに対応するための知識や具体例は書かれていません。
本書は基礎力を養うための本であるため、実務レベルの自動化を目指すにはセミナーの受講などを検討すると良いでしょう。
AutoCAD自動化攻略読本を活用する3つの方法
AutoCAD自動化攻略読本を活用する3つの方法について紹介します。
- 記載内容をそのまま実践する
- プログラムを書き換えてオリジナルを作成
- 他の参考本や動画と併用する
活用方法①記載内容をそのまま実践する
AutoCAD自動化攻略読本を最大限活用するためには、書籍に記載されている内容をそのまま実践してみることです。
特に初心者は、各章で紹介されている自動化技術やスクリプトを手を動かしながら試すことで、自動化の基本的な流れや全体像を把握できます。具体的な手順に従い基礎的な知識を一通り習得することで、エディタの使い方やプログラムの実行方法など、AutoLISPのプログラミングに必要なスキルが身に付きます。
分からない箇所があっても焦らずに進め、慣れることを優先しましょう。
活用方法②プログラムを書き換えてオリジナルを作成
書籍で学んだ内容を実践した後は、そのプログラムを一部変更し、自分オリジナルのスクリプトを作成することが効果的です。
例えば、変数の数値や文字列を変更する、意図的にエラーを発生させてデバッグの練習をするなどプログラムをカスタマイズすることで応用力を身につけられるでしょう。
また、独自のスクリプトやコマンドを作成することにより、記載された知識を自分の作業に適用できるスキルが向上します。プログラムの書き換えはAutoCADの実務で活用可能なプログラムを作成する力が身に付き、より実践的なスキルが習得可能です。
活用方法③他の参考本や動画と併用する
先述した通り、AutoCAD自動化攻略読本は基礎的な知識は網羅できるものの実務レベルまで身につけるには工夫が必要です。そのため、他の参考本や動画と併用して体系的に学習するのがおすすめです。
例えば、AutoLISPやDCLなど特定の分野を専門的に扱う書籍や、YouTubeなどの解説動画を活用することで、具体例や応用的な操作方法を学べます。特に動画を活用すれば視覚的に学習できるため、積極的に活用しましょう。
AutoCADの効果的な学習方法について詳しく知りたいという方は以下の記事を参照ください。
そもそもAutoCADの自動化は独学で学べる?
AutoCADの自動化は独学でに学ぶことは可能です。ただし、専門用語が多く自動化の知識がない場合は短期間で実務レベルまで上げるのは難しいでしょう。
特に、AutoLISPやVBA、スクリプトといったプログラミングの基本に触れる必要があるため、プログラミング初心者にとってはやや敷居が高いと感じることも。
学習を成功させるポイントは、実際に手を動かして試してみることです。独学の際には、書籍や動画で紹介されている内容をそのまま実践することが大切です。
AutoCADの自動化を学ぶならAutoCAD自動化セミナー
ここまでAutoCADの自動化攻略読本について解説しましたが、「短期間で自動化を効率的に学べる方法はない?」という方もいるでしょう。そこでおすすめするのがProskilllが運営する「AutoCAD自動化セミナー」 です。
AutoCAD自動化セミナーは短期集中学習で確実にスキルアップを目指すセミナーで、受講期間は2日間。自動化未経験者も実務で使用できるレベルまでスキルを向上することが可能です。
受講形式は会場とライブウェビナーが選べるため、全国どこに住んでいても受講ができます。受講後はオリジナル教材「AutoCAD自動化完全攻略セミナーガイド」をPDFにて配布。受講期間の復習だけでなく、参考書として活用可能です。
受講形式 | 会場受講/ライブウェビナー |
受講費用 | 38,500円(税込) |
持ち物 | 特になし(筆記用具程度) |
講義内容 |
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会場住所 | 東京都千代田区内神田3-18-2 アドミラル神田ビル4階 |
AutoCAD自動化攻略読本についてのまとめ
AutoCADの自動化を学ぶためには、基礎から応用まで網羅的に学べる本を活用することが重要です。
「AutoCAD自動化攻略読本」は、わかりやすい解説と実践的な内容で初心者から中級者まで幅広い層に対応しています。ぜひ、本記事のメリットやデメリット、活用方法を参考にAutoCAD自動化攻略読本の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
また、短期間で自動化スキルを身に付けたい方はセミナーの受講がおすすめです。