AutoCADを業務で利用したいけれど、うまく使えずに困っている人も多いのではないでしょうか。また、学習方法がわからずにお困りの人もいるでしょう。
そこでこの記事では、AutoCADを学習するおすすめの方法についてわかりやすくまとめました。
あわせて勉強方法や練習に役立つ図面についての情報も掲載しているので、ぜひ学習の参考にしてみてください。
AutoCADの学習方法
これからAutoCADを学習し始たいという方向けに、効率よく操作や機能を学ぶ方法を解説します。手探り状態で動く予定だった人は、本項をチェックして具体的な動き方を検討してください。
参考書を購入して学習する
AutoCADを独学する際には、市販の参考書などを購入して学習をスタートするのがおすすめです。
例えば、次のような方法でAutoCADの参考書を入手できます。
- 書店でAutoCADの参考書を探す
- ECサイトで購入する
参考書は初心者向けにわかりやすい解説が掲載されているほか、画像付きであるため、内容をイメージしながら学習を進められるのが魅力です。また、参考書の種類によってはdwg・dxfなどAutoCADで利用するデータがついている参考書などもあります。
そのなかでもECサイトは、AutoCADの学習に役立つ参考書が豊富に取り揃えてあります。
紙の書籍の場合は購入から数日で届くのはもちろん、電子書籍であれば、購入後すぐに読み進めることが可能です。
また書店で学習用の教材を探す際には、店舗の規模によってはAutoCAD関連の参考書が置いていないことがあります。なるべく大型の書店へ足を運ぶか事前に在庫を確認しておくのがよいでしょう。
Webコンテンツを活用して学習する
参考書のようにお金をかけるのではなく、まずは無料でAutoCADを学習したいと考えているなら、Webコンテンツを活用するのがおすすめです。参考として、AutoCADの学習に使えるWebコンテンツの種類をまとめました。
- AutoCADのノウハウを発信しているWebサイト
- AutoCADの使い方を解説している動画配信サイト
AutoCADの初心者向けに、使い方が解説されたコンテンツを見つけられることはもちろん、ニッチな疑問解決に役立つ情報も見つかります。しかし、Webコンテンツは次のポイントに注意しなければなりません。
- 情報やバージョンが古い場合がある
- 誤った情報が解説されている場合がある
誰もが投稿できるネットの世界だからこそ起きてしまうミスなども数多くあります。
無料である一方、情報の取捨選択をしながら学習しなければならないことに気を付けてください。
Autodeskのヘルプ・マニュアルで学習する
確実かつ具体的な情報を見つけたうえで無料学習を始めたいなら、Autodesk公式のヘルプやマニュアルをチェックするのがおすすめです。
Autodesk公式サイトにアクセスすれば、ノウハウなどがまとめられたヘルプやマニュアルが用意されています。また、公式が提供している情報であるため常に最新の情報を見つけられるのが魅力です。ただし、次の点に注意しなければなりません。
- 翻訳された内容なので、日本語として読みづらい部分がある
- 文章メインでの説明なので、初心者の学習で使いづらい部分がある
とはいえ、充実した情報が掲載されているのも事実です。
AutoCADアプリの操作画面でもヘルプやマニュアルをチェックできるため、わからない機能がある場合の学習用に利用してみてはいかがでしょうか。
また、独学でAutoCADの基本操作をマスターしたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。初心者が覚えておくべき練習方法を解説しています。
AutoCADの学習はセミナー講習がおすすめ
なかにはAutoCADの学習に行き詰ったという人も多いでしょう。
例えば「学習を続けられない」「調べた情報だけだと目的の作業ができない」「自分が求めている操作が見つからない」など、独学にハードルの高さを感じている人もいるはずです。
そこで、はじめてAutoCADを学習しつつも、しっかりと業務で活かせる知識やスキルを身につけたいなら、セミナー講習に参加することをおすすめします。なぜセミナー講習に参加すべきなのか、具体的な理由をまとめました。
- プロの講師からサポートしてもらいながらAutoCADを理解していける
- 講師が操作している画面を見ながら使い方を学べる
- わからないことなどを気軽に質問できる
また、セミナー講習の多くは専用の教材を準備してもらえます。
ただセミナー講習で学べるだけではなく、講習後の復習なども進めやすくなるのが魅力です。
もしセミナー講習への参加に興味があり、短期間で学べる講習を探している人は「AutoCAD基礎セミナー講習」への参加をおすすめします。2日間でAutoCADの基礎・応用を学べるため、急いで業務に活用しなければならないという方は参加を検討してみてください。
セミナー料金(税込) | 会場講習 38,500円 ライブウェビナー 38,500円 eラーニング 27,500円 |
会場 | 東京・名古屋・大阪・福岡 ※ウェビナーは全国対応 |
セミナー内容 | 1日目 AutoCADの基礎 2日目 業務に合わせた作図作業 |
おすすめのユーザー | ・AutoCAD未経験者 ・企業の複数名でAutoCADを学びたい人 |
AutoCADの基本操作を習得したら、ProSkilllの「AutoCAD自動化セミナー」に参加して、操作の自動化を習得してみませんか?
このセミナーでは、AutoLISPを利用した図面作成の自動化やプロパティの自動編集、図面要素の自動配置などを学ぶことで、作業の効率化を実現します。
AutoCADの学習にかかる時間
AutoCADを学習して業務で活用できるようになるまでの期間は、2ヶ月ほどかかると言われています。しかし、仕事で利用する場合には2ヶ月もの猶予がないことがほとんどです。
そこで、AutoCADの学習を効率よく進めるためのスケジュールをまとめました。
1~5日 | 学習コンテンツ選び 学習範囲決め |
6~15日 | 基礎知識の習得 AutoCADの基本操作の理解 |
15~25日 | 業務で使う一連の作業の習得 |
25~30日 | AutoCAD操作の復習 |
上記のようにスケジュールを決めたうえで学習を進めれば、学習期間を1ヶ月に抑えることも難しくはありません。ただし、1ヶ月も猶予がないという方も少なくないでしょう。その場合には、前述したセミナー講習への参加を検討してみるのがよいかもしれません。
AutoCADの学習に役立つ練習図面
AutoCADの練習図面を模写しながら操作を覚えたいと考えている人向けに、練習図面の入手方法や、役立つ図面を紹介します。
参考書に掲載されている練習図面を活用する
AutoCAD向けに作成された参考書のなかには、AutoCADの機能を網羅的に利用できる練習図面が掲載されている場合があります。
参考書の解説を読みながら図面を形作っていくため、1冊読み終えることで練習図面と同じ図面を自分で作成できるようになるのが魅力です。
また、参考書の種類によっては、Webからdwg・dxfといった図面データをダウンロードできるものも見つかります。実際の図面と見比べながら作業ができるほか、どういった情報が設定されているのかチェックできるので、練習図面付きの参考書を購入してみてはいかがでしょうか。
Webコンテンツから練習図面を探す
AutoCADのノウハウについて情報発信をしているWebコンテンツのなかには、解説付きで練習図面が掲載されていることがあります。
上画像の図面もこの記事用に作成したオリジナルの練習図面です。
以下に示すAutoCADの作図機能・修正機能を活用しながら作成できるようになっているため、ぜひ独学用に利用してみてください。
- 線分・ポリライン
- 円
- フィレット
- トリム
- オフセット
なお、さらに詳しくAutoCADの作図・修正機能を学びたい方は、チュートリアルを解説している以下の記事がおすすめです。AutoCADを起動した後の準備から詳しく解説しているので、あわせて確認してみてください。
国土交通省が公開している図面を活用する
国土交通省など国や自治体が公開している図面を練習用に利用する方法もあります。
例えば土木事業者向けの場合には、国土交通省が公開している「土木工事標準設計図集」などには、次のような構造物の形状やサイズ情報が掲載されています。それぞれ実際の設計で用いられている図面であるため、業務で利用する際の練習として役立つでしょう。
また、建築事業者向けの場合には「公共建築設備工事標準図」などを参考にするのがおすすめです。それぞれPDFデータとして練習図面をダウンロードできるため、学習用の図面として活用してみてはいかがでしょうか。
AutoCADの学習についてよくある質問
AutoCADの学習についてお悩みの方向けに、よくある質問をまとめました。
AutoCADの学習についてまとめ
AutoCADの学習を効率よく進めたいなら、まずは学習のコツを理解したうえで動き始めることが欠かせません。また、学習のスピードを高めたい場合には、練習図面を用意して独学したり、セミナー講習に参加したりするのがおすすめです。
AutoCADの学習には時間がかかると言われているため、セミナー講習などを利用して短期間で学習を終えてみてはいかがでしょうか。