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【2025】Blenderの建築モデリング方法を解説!おすすめのチュートリアルやアドオンも紹介

Blenderを使えば、本格的な建築モデリングが可能です。しかし、実際にどのような流れでモデリングを行うのかわからない方も多いでしょう。

本記事では、Blenderで建築モデリングを行う具体的な手順を画像付きでわかりやすく解説します。さらに、作業効率を高めるアドオンや、学習に役立つチュートリアルやセミナーも紹介しています。

Blenderで建築デザインを始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

Blenderで建築モデリングをする方法

実際にBlenderを使って建築モデリングする方法を紹介します。どのような流れで作業が進むのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

①家の形状を作る

まずは家全体の形を作成します。Blenderを起動したら、デフォルトの立方体を選択し、Sキーで拡大して家の土台となるサイズに調整します。

次にTabキーで編集モードに切り替えたら、面選択モードから立方体の上面を選択しましょう。Eキーを押して屋根の高さまで押し出します。

屋根の高さまで押し出す

頂点選択モードに切り替えて、屋根の頂点となる向かい合った2点を選択し、Mキーから「中心に」を選ぶと三角屋根の形になります。

Mキーから「中心に」を選ぶ

反対側も同様に行い、屋根の形を整えましょう。次に、上面を選択してPキーから「選択」をクリックし、屋根部分を分離します。

上面を選択してPキーから「選択」をクリックする

オブジェクトモードに戻り、屋根をSキーからY軸方向に拡大して幅を調整します。その後、編集モードで上面を選択し、上部メニューの「メッシュ」にある「押し出し」から「法線に沿って面を押し出し」を使って屋根に厚みをつけましょう。

「法線に沿って面を押し出し」を行う

さらに、辺選択モードで屋根の頂点部分の辺を選択し、Ctrl+Bキーでベベルをかけることで、より自然な形の屋根になります。

Ctrl+Bキーでベベルをかける

最後に屋根の両側の側面を選択し、再度「メッシュ」にある「押し出し」から「法線に沿って押し出す」を行えば、家の基本構造は完成です。

「法線に沿って押し出す」を行う

②窓を作る

家の基礎ができたら窓を作ります。オブジェクトモードでShift+Aキーの「メッシュ」から新たに立方体を追加し、Sキーで窓の大きさに合うようサイズを調整します。

位置をGキーで動かし、家の壁と重なるように配置しましょう。次に壁のオブジェクトを選択し、モディファイアープロパティの「モディファイアーを追加」の「生成」から「ブーリアン」を選択します。

「ブーリアン」を選択する

ブーリアンの「オブジェクト」項目にあるスポイトアイコンをクリックし、先ほど作成した窓用の立方体を選択してください。その後、上部の下矢印アイコンから「適用」をクリックし、立方体を削除すると、壁に穴が開いた状態になります。

立方体を削除する

続いて、編集モードで窓の面を選択し、Pキーから「選択」をクリックして分離します。分離できたら窓の枠を作るために、面を選択した状態でIキーを押し、内側に差し込みを行いましょう。

その後、Ctrl+Rキーで垂直方向にループカットを入れ、マウスホイールを回してカット数を2に設定します。S→Yキーで幅を少し狭めてください。

同様に水平方向にもループカットを2つ追加して、S→Zキーで細い枠組みを作りましょう。次に、一辺の窓枠を面選択モードですべて選択して、Xキーから「面を溶解」を選択します。

「面を溶解」を選択する

残りの三辺も同じ処理を行ってください。最後に、すべての窓枠を選択してEキーで少し手前に押し出すことで、立体的な窓枠が完成します。

窓枠を押し出す

③ドアを作る

窓が作成できたら、ドアの作成に移ります。Shift+Aキーの「メッシュ」にある「立方体」から立方体を追加しましょう。Sキーでドアのサイズを調整したら、Gキーで壁と重なるように配置してください。

ドアを配置する

続いて、壁を選択した状態でモディファイアープロパティの「モディファイアーを追加」の「生成」から「ブーリアン」を選択します。

ブーリアンの「オブジェクト」項目にあるスポイトアイコンをクリックし、ドアを選択してください。上部の下矢印アイコンから「適用」をクリックしたら、アウトライナーから目のアイコンをクリックしてドアを非表示にします。

ドアを非表示にする

壁を選択して編集モードに入ったら、正面の面と上下左右の面を選択してDeleteキーの「面」からすべて削除しましょう。

正面の面と上下左右の面を削除する

ドアを再表示し、オブジェクトモードでドアを選択します。再度編集モードに入り、ワイヤーフレーム表示にしたらドアの裏面と底面を選択して削除します。

裏面と底面を削除する

次に、前面を選択してIキーで少し差し込みを入れ、Eキーで内側に押し込むと、ドアの形状は完成です。最後にドアの持ち手を作成します。Shift+Aキーの「メッシュ」から「立方体」を選択し、Sキーでサイズを変更してください。Gキーで適当な位置に配置したら家のモデリングは完成です。

ドアノブを配置する

また、Blenderは機能が多く、習得までに時間のかかるソフトでもあります。そのため、モデリング初心者は、Blender基礎セミナーでBlenderの使い方を一から学ぶのがおすすめです。3DCGに必要な機能を網羅的に学べるので、効率的にスキルの習得ができます。

セミナー名Blender基礎セミナー
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)27,500円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング

以下の記事では、Blenderで作ったモデルを3Dプリンターで出力する方法について解説しています。3Dプリントに興味のある方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。

【2025】Blenderのデータを3Dプリンターで出力!準備とやり方を詳しく解説

Blenderでおすすめの建築アドオン

Blenderにはさまざまなアドオンが用意されていますが、なかでも以下のアドオンを使えば、建築モデリングを効率化できます。

  1. Archimesh
  2. Building Tools
  3. Buildify
  4. Buildings Generator
  5. Procedural Building Generator

これらのアドオンの特徴について見ていきましょう。

①Archimesh

Archimeshは、Blenderに標準搭載されているアドオンです。簡単に壁や床、ドアなどを作成できるのが特徴で、サイズや間取りなども自由に変更できます。

また、Auto Hole機能を使えば、窓やドアに合わせて壁を自動で切り抜きをしてくれます。

②Building Tools

Building Toolsは、建築物の外観作成を補助してくれるアドオンです。階数の変更やバルコニーの追加などを簡単な操作で行えます。

家の原型を作りたい場合や、背景の建物を量産したい場合などに特におすすめです。

③Buildify

Buildifyは、平面オブジェクトにジオメトリノードを追加することで自動的に建物を生成できるアドオンです。平面の形を変えることで建物の形状も変化します。

また、商用プロジェクトに利用できる点もメリットです。

④Buildings Generator

Buildings Generatorは、Blenderで簡単にビルの追加ができるアドオンです。外観デザインのバリエーションが豊富で、さまざまなタイプの建物を作成できます。

さらに階層も自由に変更できるため、用途やシーンに合わせた都市景観の構築が可能です。

⑤Procedural Building Generator

Procedural Building Generatorは、シンプルなオブジェクトから複雑な建物をモデリングできるようにするアドオンです。簡単な操作を行うことで、自動的にアセットが反映されます。

また、Blender以外にも建築モデリングができるソフトとして3ds Maxがあります。以下の記事では、3ds MaxとBlenderの違いについて解説しているので、ソフト選びで迷っている方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。

【2025】3ds MaxとBlenderの違いとは?共通点も解説

Blenderの建築モデリングを学べるおすすめのチュートリアル

Blenderの建築モデリングを学ぶなら、以下のチュートリアル動画がおすすめです。

  1. Blenderで3D間取り図を作ろう【建築アドオンArchimesh】
  2. 【blender初心者】5分でモデリング!家をつくろう【Blender2.8】【3DCG】

これらのチュートリアルの特徴について見ていきましょう。

①Blenderで3D間取り図を作ろう【建築アドオンArchimesh】

本動画は、Archimeshを使って3D間取り図を作る方法を解説したチュートリアル動画です。アドオンの導入方法から、実際に間取りを構築していく流れが丁寧に解説されています。

一つずつ説明されながら実演されているため、初心者でも理解がしやすいでしょう。

②【blender初心者】5分でモデリング!家をつくろう【Blender2.8】【3DCG】

本動画では、Blenderで家のモデリングを行う方法について解説されています。要点を絞ってテンポよく進行するため、短時間で建築モデリングの基本操作を把握したい方に向いています。

複雑な機能を使わず、初心者でも取り組みやすい構成になっている点が特徴です。

Blenderでの建築モデリングにおける注意点

Blenderでの建築モデリングにおける注意点

Blenderで建築モデリングをする際は、以下のような点に注意しましょう。

注意点 説明
見えない部分は省略する カメラに映らない箇所は作り込まず、省略して効率的に作業しましょう。見せたい部分を重点的に仕上げることで完成度が上がります。
現実の寸法に合わせる 違和感のないパースにするには、実際のサイズを基準にすることが大切です。
オブジェクトを管理する 壁や家具などをカテゴリごとに名前を付けて管理することで、後の編集や修正がスムーズになります。

これらのポイントを意識することで、よりリアルで完成度の高い建築モデルを制作できるでしょう。

Blenderで建築モデリングを学ぶ方法

Blenderで建築モデリングを学ぶなら、以下のような方法があります。

  1. 本で学ぶ
  2. セミナーで学ぶ

これらの学習方法について見ていきましょう。

①本で学ぶ

Blenderで建築モデリングをするなら、インテリアのモデリングやライティング、テクスチャリングなどを学ぶ必要があります。本で学ぶ場合、基礎から順を追って知識を習得できるため、初心者でも無理なく学習を進められます。

また、コストもかからないので、Blenderを始めたばかりの方に、特におすすめの学習方法です。

②セミナーで学ぶ

Blender基礎セミナー

Blenderの使い方を効率的に学びたいならセミナーがおすすめです。Blender基礎セミナーなら、建築モデリングの基礎となるスキルを短期間で学べます。

また、CGアニメーションの方法や3Dプリンターへの出力方法なども学べるため、3DCG制作全般の知識が身につくでしょう。独学に自信のない方は、ぜひBlender基礎セミナー講習をチェックしてみてください。

Blender基礎セミナーの詳細はこちら

Blenderと建築についてのまとめ

今回は、Blenderで建築モデリングをする方法について解説しました。Blenderは無料ながら高性能な3DCGツールで、家やビルなどの建築物をリアルに再現できます。

Archimeshなどのアドオンを活用すれば作業効率も向上し、初心者でもスムーズに制作可能です。チュートリアルやセミナーを活用して、理想の建築デザインを形にしてみましょう。

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