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【2025】3ds Maxの初心者向けトレーニング!基本操作やモデリングの基礎を解説

Autodesk社の3ds Maxを導入したけれど、初心者であり使い方がわからないとお悩みではないでしょうか。また、どのような手順でモデリングをするのか把握できていない人もいるはずです。

そこでこの記事では3ds Maxの初心者向けに、おすすめのトレーニングや基本操作、モデリングの手順についてわかりやすくまとめました。基礎的なことから解説しているので、初心者の方はぜひ参考にしてみてください。

3ds Maxとは

3ds Maxの概要
出典:Autodesk公式サイト

3ds Maxとは、3DCGのモデリングやレンダリングに利用できるソフトウェアです。
エンジニア向けのソフトウェアを販売しているAutodesk社の製品であり、次のような作品にも3ds Maxが利用されています。

  • GRANBLUE FANTASY(グランブルーファンタジー)
  • DARK SOULS 2(ダークソウル2)
  • 鬼滅の刃

多くのユーザーの目に触れる作品が数多く生み出されている、プロ御用達のソフトウェアです。
なお、ソフト内に構成されている機能がいたってシンプルであることから、初心者でも簡単にモデリングにチャレンジできます。

3ds Max初心者向けの情報だけではなく、向いている人の特徴などを知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。同じように3DCGのモデリングができるMayaとの違いも紹介しています。

【2025】3ds Maxとは?できる事や主な利用対象者、2024年版の動作環境も紹介

3ds Maxでできること

3ds Maxでできることは大きく分けて3種類あります。
初心者の方は、自身の目的に合うソフトウェアなのか、今一度チェックしてみてください。

ゲーム・アニメ制作

3ds Maxは、直感的な操作でオブジェクトをつくり上げられる高度な3Dモデリング機能が搭載されていることから、ゲーム業界やアニメ業界で活用されています。

キャラクターに動きをもたせたい場合などは、初心者から手軽にボーンを活用して全身が動くようにできたり、表情の変更なども細かく調整できたりするのが魅力です。また3ds Max上でアニメーションをつくることもでき、キーフレームの設定など撮影に必要な機能も備わっています。

建設(建築・土木)業界でのモデル活用

3ds Maxは、クリエイティブ系の業界だけではなく建設(建築・土木)業界でも活用できます。

例えば、3ds Max上で構造物や建築物をモデリングできることはもちろん、次のような他Autodesk製品と連携して、初心者からBIM業務のクオリティアップを図れるのが魅力です。

連携ソフト できること
Revit Revitで作成したモデルを3ds Maxに読み込み、動きをもたせる
Infraworks・Civil 3D 3ds Maxで作成したアニメーションをもつオブジェクトをInfraworks・Civil 3Dに取り込む

例えば、動きをもたせたモデルを用意することにより、景観検討の品質を高められます。
動きに合わせて干渉チェックをするなど、リアルな設計検討ができることも含め、BIM業務の効率化を初心者からスタートできます。

VR・AR・XR業界での活用

3ds Maxで作成したデータは、バーチャル空間等で利用されているVR・AR・XRといった分野でも活用されています。

動きのあるキャラクターやオブジェクトをVR・AR・XR専用のソフトに反映することにより、まるで自分が3D空間に入り込んだように、また現実世界に3Dモデルが現れたかのように楽しめます。初心者でもハイレベルな開発に着手できます。

3ds Max初心者が覚えておきたい基本操作

3ds Max初心者向けに、基礎中の基礎である基本操作をまとめました。
最初に覚えておくことで、後述するモデリング作業を効率化できるので、わからないというポイントをチェックしてみてください。

3ds Maxの日本語版を開く

日本語版の3ds Maxの開き方

3ds Max初心者が最初につまずきやすいのが、日本語版の3ds Maxを起動する方法です。
一般的なソフトウェアはソフト起動後に設定項目から表示言語を変更しますが、3ds Maxはソフト起動時点で言語選択をしなければなりません。

まず自身のパソコンのスタートボタンをクリックしたら、検索項目に「3ds Max」と入力しましょう。すると各言語ごとの3ds Maxが表示されるので、そのなかから「Japanese」と表記されたソフトを起動してください。

デスクトップに自動で追加される3ds Maxのアイコンは英語表記のものですので、英語が読めない初心者の方は、開くアイコンを間違えないように注意しましょう。

画面構成

3ds Maxの画面構成

3ds Maxの初心者がわからないまま作業をしがちなのが、画面構成です。
画面のどこにどのような機能があり、何に触れればどう動くのかを理解しないまま操作をした結果、挫折してしまう人もいます。

よって以下に、よく利用する画面構成の項目をまとめました。

画面構成の項目 用途
ビューポート 3Dモデルを制作する画面であり、複数の画面に分けて360度自由な角度でモデルを表示できる
ツールバー 3ds Maxの基本機能がまとまっている項目であり、使いたい機能がある際にはツールバーより起動する
シーンエクスプローラ すべてのオブジェクトをリスト表示できる項目であり、挿入したモデルを個別に表示・非表示できるほか、触れられないようにフリーズにするなど調整ができる
コマンドパネル モデル作成の基本機能がまとまった項目であり、ビューポートに挿入するモデルの形状や計測機能などがまとまっている

3ds Max初心者の多くが、上表の名称と位置を理解ないまま学習を始めます。
そのため「用語の場所がわからない」「どこの説明なのかわからない」などに悩みたくない方は、基本操作に関わる上記の項目をしっかりと把握しておきましょう。

マウス操作

3ds Maxは基本的にマウス操作によって3DCGのモデリングを実施します。
参考として以下に、初心者が覚えておきたいマウス操作の基本をまとめました。

マウス操作 用途
左クリック 選択やオブジェクトの挿入
右クリック プロパティや補助ツールの表示
ホイール(回転) 画面の拡大・縮小
ホイール(クリック) 画面の平行移動

ビューポート内では「右クリック」「ホイール(回転)」「ホイール(クリック)」を利用しますが、そのほかの作業はほとんど「左クリック」のみで完結できると覚えておきましょう。

キーボード操作

3ds Maxを効率よく操作したい初心者は、キーボードを使ったショートカットキーを理解しておくと便利です。以下に、初心者でも簡単に使いこなせるショートカットキーの種類をまとめました。

操作の目的 初心者が覚えたいショートカットキー
ひとつ前に戻す Ctrl + Z
やり直し Ctrl + Y
保存 Ctrl + S
切り取り Ctrl + X
視点の切り替え T or L or F or P or B

なお上記の項目はあくまで一例です。
ほかにもさまざまなショートカットキーがあるので、3ds Maxのヘルプから検索をしてみてください。

3ds Max初心者向けのモデリングチュートリアル

モデリングの見本

3ds Maxの初心者向けに、モデリングのチュートリアルをまとめました。
今回は、上画像と同じマグカップを作成してみましょう。

まずは、オブジェクトを挿入する際に「コマンドパネル」のなかにある機能を利用することで、ビューポートへの反映が可能です。今回は標準プリミティブにある「円柱」を使い、半径0.05m、高さ0.12mのオブジェクトを用意しました。

円柱の用意

続いて、マグカップの持ち手をつくるために、同じく標準プリミティブにある「円環体」をクリックし、外側半径0.8m、内側半径0.04mのモデルも用意しました。

円環体の用意

ただし、円環体はそのままだとドーナツ状です。
マグカップの持ち手は半分しか使いませんので、半分を削除します。

初心者には少し難しいですが、ここではプール演算という機能を使用し、オブジェクトの重なった部分を削除する機能を利用します。まずは以下のように、円環体に重なる形でオブジェクトを配置します。

円環体を調整する準備

次に、コマンドパネルの項目を「合成オブジェクト」に変更し、円環体を選択した状態で「プール演算」を起動します。その後、オペランドを追加というボタンを押して、オペランドパラメータで「差」を選び、エンターキーを押せば、以下のようにマグカップの持ち手ができました。

プール演算の活用

あとは、持ち手部分を選択し、右クリックで表示される「回転」「移動」を使って位置を調整すれば、マグカップの形状が完成します。

持ち手の追加

なお、マグカップのなかをくり抜く際も同様にプール演算を利用します。
既存の円柱よりも小さい円柱を準備して重ねたら、オペランドで「差」を設定し、オペランドの追加をすることで見本として用意したマグカップが完成しました。

円柱へのプール演算の適用

初心者でもよく使う機能ばかりですので、ぜひ本項の流れを参考に、自分の好きなオブジェクトを作成してみてください。

3ds Max初心者が始めたいトレーニング方法

3ds Maxの初心者だからこそ、やっておきたいトレーニングがあります。
初心者は最初に使い方に慣れることが重要ですので、次のような方法で操作を鍛えていきましょう。

  • 初心者向けの参考書をマネしながらモデリングを学んでいく
  • 初心者向けの動画教材などを見て学習する
  • 学習サイトの情報を参考にしながら学ぶ

また、独学でトレーニングができないとお悩みなら、3ds Maxの初心者向けとして提供されているセミナー講習に参加するのがおすすめです。豊富なセミナー講習が見つかるので、初心者から参加しやすそうなものを探してみてください。

まずは3ds Maxのダウンロードが必要な初心者は、以下の記事をチェックしてみてください。
初心者にもわかりやすくダウンロード手順を解説しています。

【2025】3ds Maxに体験版はある?内容や活用方法を解説

3ds Maxの初心者についてまとめ

3ds Maxは初心者から気軽に操作できる3DCGのモデリングソフトでありながら、プロも愛用する人気をもっています。

はじめてソフトに触れる初心者の方は、まず基本操作や使い方を学び始めることが重要ですので、本記事の情報をきっかけに、自分のやり方でトレーニングをスタートしてみてはいかがでしょうか。

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