コンピュータ技術の進化に伴い、さまざまなソフトウェアが登場し、人々の創造性は豊かになり続けています。
とりわけ、めまぐるしい発展を遂げているのが3Dソフトウェアです。エンターテインメントの世界だけではなく、工業的な分野でも活躍し、もはや人々の生活に欠かせないものとなっています。
3D系のソフトウェアの一つで、特に多くのプロフェッショナルに愛用されているのが「3ds Max」でしょう。高品質なモデリングツールとして知られており、年々進化しているソフトウェアでもあります。
本記事では、「Autodesk 3ds Max」のダウンロード方法について解説し、また、その際に必要となる注意点などもあわせて解説していきましょう。
3ds Maxとは
3ds Maxとは、オートデスク社が開発・提供している3Dソフトウェアです。3Dのモデリングやレンダリングが可能な、主にプロフェッショナルが使用するツールとなっています。
アニメーションソフトウェアとしても使われており、技術を高められれば、一見、現実と区別するのが難しいほどの画像や映像を作り出すことも可能です。
世界中の制作スタジオで使われているツールのため、本格的なアニメーションやモデリングを作りたい人にとっては欠かせないソフトウェアとなるでしょう。
3ds Maxの特長
3ds Maxの特長は、パワフルかつリアルな3Dデザインの生成が可能である点にあります。手書きや他のツールでは難しい複雑な建造物などのビジュアル化も可能であり、リアルな質感と鮮やかな色彩で、クリエイターの創造性をさらに豊かにしてくれるでしょう。
これまで一部のプロフェッショナルにしか不可能だった表現が、3ds Maxの使用で個人でも実現できてしまう点が最大の特長といえます。
3ds Maxは自動化の促進にも力を入れており、従来では時間のかかっていた作業の時短化も実現しています。多くのプラグインが用意されているのも特長的で、特別な知識がなくても機能の拡張がしやすいでしょう。他のソフトウェアとの連携により、さらに創造性と操作性をアップさせられるのも3ds Maxの特長です。
使い方とツールの組み合わせ次第で、創造の世界を無限に広げられるソフトウェアとなっています。
3ds Maxの価格
本格的に3ds Maxを使用し続けるには、ソフトウェアをダウンロードしなければいけません。3ds Maxは有料製品のため、ダウンロード前には価格のチェックが不可欠です。
オートデスクでは、サブスクリプションとフレックスの2つの購入方法を用意しています。
ここで紹介する3ds Maxの価格は、2024年8月時点のもので、いずれも税込みです。価格はタイミングによって変動する可能性があるので、事前に確認しておきましょう。
サブスクリプション
サブスクリプションは、一定期間分をまとめて購入するタイプです。現在は買い切りタイプは購入できません。
3ds Maxの期間 | 価格 |
1ヶ月 | 3万6300円 |
1年 | 28万6000円 |
3年 | 85万8000円 |
3ds Maxでは、「1ヶ月(3万6300円)」「1年(28万6000円)」「3年(85万8000円)」の3つのプランが用意されています。
もっとも人気となっているのは1年ごとの購入ですが、3年間まとめて購入すると、1カ月ごとの購入と比べて34%お得です。価格は1ユーザーあたりとなっている点にも注意しましょう。
制作会社や建築会社などが導入する場合には、特に事前の確認が不可欠です。価格設定をみてもわかるように、プロフェッショナルも活用するツールのため、決して低価格帯の製品とはいえません。
用途や分野、使用の頻度や計画などに合わせて、慎重に選ぶ必要があります。
フレックス
フレックスとは、1日単位の使用を可能とし、事前に購入したトークンの分のみソフトウェアが使用できるシステムです。
3ds Maxでは、「100トークン(16日/年・4万2900円)」「500トークン(83日/年・21万4500円)」の2つのプランが用意されています。それらとは別に、トークンの見積もりが可能なカスタム制も導入しているので、使用頻度などに合わせてカスタマイズしてもらうのもよいでしょう。
フレックスは、いわゆる従量課金制です。管理者の購入で他のユーザーも使えるため、サブスクリプションのようにユーザーごとに購入する必要はありません。
3ds Maxの使用頻度がそこまで多くない場合には、よい選択肢となりえます。
支払い方法
3ds Maxの支払いは、クレジットカードやPayPal、銀行振込、コンビニ決済に対応しています。個人や法人にかかわらず、どのようなユーザーでも支払いが可能な選択肢が用意されている点も魅力でしょう。
請求書払いも可能です。自分や自社に合った支払い方法を選択してみましょう。
返金保証あり
購入後に問題が発生してしまったケースでは、返金保証により注文のキャンセルが可能です。
その場合は、支払った費用は返金されます。3ds Maxをサブスクリプションで購入したユーザーは、1カ月契約であれば15日以内、それ以外であれば30日以内のキャンセルが可能です。
不具合が生じたら、まずはサポートへと問い合わせてみましょう。それでも問題が解決しない場合には返金が保証されているので、はじめて利用する人でも安心して購入できます。
3ds Maxのダウンロード方法
3ds Maxを使用する場合は、事前にソフトウェアをダウンロード・インストールしましょう。
ここでは、3ds Maxのダウンロード方法について解説します。
1.アカウントを作成する
まずは、オートデスクのアカウントを作成しましょう。製品の購入や支払いなどを管理できるアカウントであり、作成後、サインインすることで、さまざまなサービスの利用が可能となります。
マイページから、製品に関する情報の取得や確認も可能です。
2.購入する
3ds Maxの購入ルートはいくつかありますが、基本はオートデスクの公式ストアから入手します。自分や自社に合った料金プランを選択し、購入しましょう。
適したプランがわからない場合は、電話で相談したうえでの購入も可能です。
3.ダウンロードする
購入した製品版3ds Maxをダウンロードしましょう。求めに応じて必要な情報を入力・選択します。
指示に従いながら進めることで、製品のダウンロードが可能です。
4.インストールする
ダウンロード完了後、3ds Maxをインストールすることで使用できる状態となります。インストールも同様に、指示に従いながら進めていきましょう。
5.起動して使用する
インストールまで完了したら、起動して3ds Maxを使用してみましょう。インストールに伴い再起動などを求められたら、それに従います。
3ds Maxをダウンロードする際の注意点とポイント
3ds Maxは、購入手続きが済めば、ダウンロードからインストール、使用まで、それほど手間はかかりません。
ただ、注意点もあります。
ここでは、3ds Maxをダウンロードする際に注意したい点などをまとめています。
動作環境を確認する
3ds Maxの購入とダウンロードの前に、動作環境を確認しておかなければいけません。
例えば、3ds Max 2025では、オペレーティングシステムとして、Microsoft社のWindows10(バージョン1809以降)か、同じくWindows11が推奨されています。ブラウザも推奨されたものがあるので確認しておきましょう。
CPUは最低でも64ビット、RAMは最低でも4GBとされており、後者に関しては8GB以上が推奨されています。ディスクの空き容量も確認が必要です。
バージョンを確認する
3ds Maxは、毎年新しいバージョンへとアップデートされています。2024年8月現在では3ds Max 2025がリリースされており、購入や使用が可能な状態です。
これから購入しダウンロードする場合には、基本的には最新バージョンを選択することになるでしょう。
また、新たなバージョンの製品を使用する際、古いバージョンのアンインストールは不要です。複数のバージョンを同時にインストールできる点も押さえておきましょう。
キャンペーンを確認する
オートデスクでは、割引や特別キャンペーンを実施していることがあります。ソフトウェアの購入時に利用できるお得なキャンペーンが適用される可能性もあるので、ダウンロード前に一度確認しておくとよいでしょう。
購入方法によって利用できるキャンペーンが異なるケースもあります。
業界やステータスによっても内容が変わることがあるため、事前の確認が欠かせません。
エキスパートに相談しよう
3ds Maxの購入前には、オートデスクのエキスパートと呼ばれる担当者へと相談が可能です。
複数ある料金プランの選択方法がわからない場合や、ダウンロードやインストールが不安なケース、利用可能なキャンペーンの問い合わせなど、必要に応じて相談してみましょう。購入者に合った製品やプランを案内してくれます。
電話でそのまま購入でき、購入後もテクニカルサポートの利用が可能です。
はじめてオートデスクの製品を購入する人や3ds Maxをダウンロードする人は、エキスパートへと相談したうえで選択・決断したほうが安心でしょう。
3ds Maxのダウンロードについてまとめ
オートデスク社からリリースされている3ds Maxは、3Dの画像や映像の作成に欠かせないツールとなっています。多くの業界で活用されており、よりリアルな3Dの世界を表現するには必須のソフトウェアといってもよいでしょう。
3ds Maxのダウンロードやインストール自体は、とても簡単です。
しかし、プロフェッショナルも使用する高機能ソフトであるため、価格設定は高めとなっています。
ダウンロード前に料金プランを確認し、必要に応じてオートデスク社のエキスパートに相談しながら、購入を進めていきましょう。