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【2024】SketchUp(スケッチアップ)の値段はいくら?プランごとの違いを比較

多くの設計事務所や建設会社で導入が進む3DCADソフトの一つに、SketchUp(スケッチアップ)が挙げられます。スケッチアップは感覚的な操作性や豊富な機能が実装されていることから人気の高い製品で、オンラインでの使用にも標準対応していることから、設計業務のDXに最適な製品でもあります。

この記事では、そんなスケッチアップ導入の際に気になる具体的な値段について、プランごとの違いも比較しながらご紹介します。

SketchUp(スケッチアップ)とは

スケッチアップはアメリカのTrimble社が開発・提供している3DCADソフトで、オンライン・オフラインを問わず使用できる汎用性の高さが人気のサービスです。
かつてはGoogleが自社Webサービスの一環として提供していたスケッチアップですが、2012年にTrimble社が買収を行い、今日のスケッチアップに至ります。

シンプルなユーザーインターフェースを備えていながら実際の機能はパワフルで、スケッチアップでは直感的な3D設計やドキュメントの作成、計画の策定などをシームレスに行うことができます。

スケッチアップ以外のデザインツールとの互換性を備え、他製品との併用に際しても大きな負担がかからず、高度な共有機能を使って関係者間での情報のやり取りにおいてもスムーズに行えるのが特徴です。

3DCADソフトを基軸とした業務環境を整備したい場合、スケッチアップがその要として大きな役割を果たしてくれるでしょう。

スケッチアップの強み

sketchupの操作画面

スケッチアップが他の3DCADソフトと比較して優れている点としては、以下の点が挙げられます。

クラウド利用ができる

スケッチアップの大きな特徴の一つが、クラウド技術によるWebブラウザ経由でのサービス利用が可能な点です。多くの3DCADソフトはソフトをインストールしてオンプレミスで使用する仕様となっており、クラウド機能は限定的であるケースが多い傾向にあります。

一方でスケッチアップは元々Webサービスとして開発されていたこともあり、Webブラウザ上で標準機能の多くを利用できるサービスに仕上がっています。
もちろんソフトをインストールしてオフラインでの利用にも対応していますが、クラウドベースでの作業にも最適化されている製品のため、汎用性は高いと言えるでしょう。

また、スケッチアップには専用のクラウドストレージも備わっているため、プロジェクトデータは逐一そこに保存することができます。
クラウドストレージは関係者間で共有することができ、USBメモリやメールでデータを共有しなくとも、クラウドを共有するだけで簡単にデータの確認や編集が行えます。

OSやデバイスを選ばない

スケッチアップの便利な点として、OSやデバイスを選ばないことも高く評価されています。
通常、3DCADソフトは特定のOSに依存していたり、PCのみの利用に限定されていることが多いものですが、スケッチアップの場合はWindowsとMacの両方に対応しています。
特にスケッチアップのようなMac対応の3DCADソフトはWindows対応製品に比べて数が少ないため、重宝する企業も多いでしょう。

また、スケッチアップはWebブラウザからの利用ができるということで、スマホやタブレットなどのモバイルデバイスからの利用にも対応しています。
ソフトをインストールしているPC以外からスケッチアップを利用することで、出張先や建設現場からCAD図面にアクセスし、プロジェクトを閲覧したり編集したりが可能です。

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複数の製品を連携して使用できる

スケッチアップはTrimble社からリリースされている他の関連製品と併用することで、より便利に機能を活用することができます。
例えば「LayOut」は、スケッチアップで作成した3Dモデルを2Dモデルに落とし込み、細かな仕様を丁寧に説明できるドキュメントを作成できる製品です。

あるいはモデル分析機能を備えた「Sefaira」なら、業界標準の仕様を用いてその建物がどれくらい要件を満たすことができているのかを丁寧に分析し、スケッチアップ上で分析結果をグラフなどを使ってわかりやすくビジュアライズすることができます。

スケッチアップ単体での運用でも高いパフォーマンスを得られますが、これらの関連製品との併用は高度なCAD環境の整備に役立つでしょう。

スケッチアップの主な機能

スケッチアップは主に

  • モデリング
  • レンダリング
  • 拡張機能

という3つの機能を軸としたサービス提供を行っています。
それぞれどのような能力を備えているのか、解説します。

モデリング

スケッチアップは主に3Dモデリングの機能が充実しているソフトで、いずれのツールも感覚的に使用できるのが特徴です。

中でも代表的な機能と言えるのがプッシュ・プル機能で、これは平面図を作成し、それ押し出したり引き伸ばしたりすることで立体モデルを生成できるという便利なスケッチアップのツールです。

例えば長方形を描画した際、これでプッシュ・プル機能を使用すると、そのまま直方体を出力することができますし、円を描画すれば円柱を生成できます。
2Dから3Dへの移行が簡単に行えるのが、スケッチアップの魅力と言えます。

また、平面への加工を行えるサンドボックスツールを使えば、細かな曲面加工などを感覚的にモデルに施し、ディテールにこだわったモデリングを行うこともできます。
これらの機能を活用して、スケッチアップでは高度な3Dモデリングが可能です。

レンダリング

スケッチアップの便利なポイントとして、レンダリングを実行することができる点も評価されています。3Dモデルに対して影やテクスチャを与え、より細かい表現を加えられるレンダリングは、通常モデリングツールとレンダリングツールを分けて行うものですが、スケッチアップではシームレスにレンダリングを実行可能です。

専用のレンダリングツールを使ってそのまま3Dモデルを編集でき、作業効率の向上や品質向上に貢献できます。

拡張機能

既存の機能だけでは物足りない、あるいは痒い所に手が届かないと感じる場合には、スケッチアップ専用のプラグインを使って機能拡張やモデルの追加などを行うことができます。

「Extension Warehouse」と呼ばれる専用のプラグインストアでは、拡張機能の大半を無料で利用できるだけでなく、スケッチアップから直接アクセスできます。
スケッチアップを開いて [拡張機能] から[Extension Warehouse] を選び、アクセスしてみましょう。

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スケッチアップの値段と機能を比較

sketchupのlayout操作画面

ここでは、具体的なスケッチアップの値段と機能について、それぞれを比較してみましょう。
現在一般向けに提供されているスケッチアップは、

  • SketchUp Free
  • SketchUp Go
  • SketchUp Pro
  • SketchUp Studio

の4種類です。以下の表では、それぞれの要点や違いをまとめています。

SketchUp Free SketchUp Go SketchUp Pro SketchUp Studio
値段 無料 $119/年 $349/年 $749/年
オフライン利用 不可 不可
2D設計 不可 不可
XR対応 不可 一部可
高度なレンダリング 不可 不可 不可

まず注目したいのが、無料でスケッチアップの基本機能を利用できるSketchUp Freeです。
こちらはスケッチアップ製品の中でも唯一基本無料で使用ができるサービスで、Webブラウザからの利用に限定されています。

値段面では最も安価な製品ですが、オンライン利用に限定されていたり、機能制限が大きくかかっていたりと、本格的な商用利用には適していません。

値段面で2番目に安価なものが、SketchUp Goです。
こちらはスケッチアップ製品の中でも比較的新しいモデルの一つで、手軽に有料のスケッチアップを利用できるようリリースされました。
機能面ではSketchUp Freeよりも優れますが、いくつかの機能には制限がかかっているため、高度な設計には向いていません。

本格的なスケッチアップの商用利用を検討している場合、おすすめしたいのがSketchUp Proです。こちらはオフラインでのソフト利用ができるだけでなく、3D設計に加えて2D設計機能やXR機能も備わっているため多くの業務に対応することができるでしょう。
こちらのスケッチアップ製品の値段は年間で349ドル発生しますが、他の3DCADソフトと同じ、あるいはそれよりも安価に収まっているラインです。

ハイエンドなスケッチアップ活用を検討しているなら、SketchUp Studioの導入も検討しましょう。こちらはスケッチアップの全ての機能を利用できるだけでなく、高度なレンダリングツールも実装されているため、ハイレベルなプロジェクトに携わる場合にも頼りのなる製品です。

値段はSketchUp Proの倍以上となってしまうものの、既存のスケッチアップ製品で満足できない場合や、レンダリングツールの別途用意が不要になることを考えると、妥当な値段です。

スケッチアップの値段についてのまとめ

この記事では、スケッチアップの機能や値段についての特徴を比較しながらまとめました。
SketchUp Freeは値段が無料で提供されているソフトではありますが、本格的な商用利用においてはSketchUp Pro以上の製品の導入がおすすめです。

スケッチアップの利用に当たっては値段も重要な決め手にはなりますが、まずは自社に必要な機能要件から洗い出しながら、最適な製品選びを進めましょう。

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