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【2025】おすすめのBIMイベントを紹介!選び方や情報収集のポイントを解説

「BIMを導入したいが、何から情報を集めればいいのか分からない」と悩む方も多いでしょう。近年、建設業界や設計業界ではBIMの活用が急速に進み、導入の遅れが競争力の低下につながるケースも増えています。

そのため、最新技術やツール、成功事例を学べるBIMイベントへの参加がおすすめ。しかし、規模や専門性、参加対象もさまざまなため、どのイベントを選べば有益な情報や人脈を得られるのかわからないという方が多いのが実情です。

そこで本記事では、おすすめのBIMイベントを紹介し、選び方や参加前に押さえるべき情報収集のポイントまでわかりやすく解説します。

BIMのイベントは参加するべき?

BIMイベントは参加するべき?

結論から言えば、BIMイベントには参加するべきです。 BIMイベントでは最新の技術や活用事例を知ることができ、自社でBIMを導入・活用していく上での情報源となります。

業界トップ企業の事例発表や国の標準化の方向性など、普段は得られない情報をキャッチできる場でもあります。また、同じ関心を持つ参加者との交流を通じて人脈形成も期待でき、自社の課題について専門家に相談できる機会もあるでしょう。

競合他社との優位性を確立する上でもイベントに参加するのがおすすめです。

以下の記事では、BIMに関する基本情報を掲載しています。BIMについてさらに詳しく知りたいという方は以下の記事をご覧ください。

【2025】BIMとは?建設・建築で活躍するソフトの特徴やCIMとの違いを解説

BIMイベントに参加するメリット

BIMイベントに参加するメリット

BIMイベントに参加すると、BIMに関する最新情報を得られるだけでなく、社内でのBIM導入・推進にもプラスとなる様々なメリットがあります。ここでは主なメリットを3つ紹介します。

  1. 自社導入の意思決定が早まる
  2. 人脈の形成ができる
  3. 専門家に直接相談できる

①自社導入の意思決定が早まる

BIMイベントでは先進企業の導入事例や最新技術が紹介されるため、BIMを自社に導入するか迷っている場合でも意思決定を後押ししてくれます。例えば、大規模なBIMカンファレンスでは清水建設や竹中工務店、JR東日本など国内のトップ企業による講演が行われ、BIMの現状と将来の展望を知ることができます。

業界トップの成功事例や効果を聞くことで、BIM導入によるメリットが明確になり、社内での導入がスムーズになるでしょう。 自社で導入済みの場合でも運用改善に役立ち、まだ導入していない場合でも「自社でもやってみよう」という前向きな意思決定につながります。

②人脈の形成ができる

BIMイベントは異業種・異分野の参加者が集まる交流の場です。イベントの休憩時間で名刺交換をしたり、情報交換をすることで人脈形成につながります。例えば、大規模展示会の会場ではゼネコン・建設会社から設計事務所、ソフトウェアベンダーまでさまざまな立場の人が集まり、ブースでの対話やセミナー後の質疑応答を通じて関係構築ができます。今後の情報共有や協業のきっかけになるでしょう。

オンライン開催のイベントでもチャットなどを通じて他の参加者と意見交換でき、人脈づくりが可能に。BIMイベントへの参加を重ねることで業界内・外問わずBIMの知識が増えるでしょう。

③専門家に直接相談できる

日頃業務で感じているBIMに関する疑問や課題を、イベントを通じて専門家に直接相談できるのもメリットです。BIMイベントでは、講演後に個別ブースでの説明時間が設けられていることが多く、登壇した専門家やベンダー担当者に質問を投げかけることができます。

「自社ではここがうまくいかないがどう解決すべきか」といった悩みに対して、プロから助言をもらえる機会です。 例えば、グラフィソフト社が開催しているオンライン相談企画「BIM相談室」では、参加者がArchicadの操作方法やBIM運用の疑問をリアルタイムで問いかけることができ、カスタマーサクセスチームがそれに答えてくれます。

「ゾーンの便利な入力方法を教えてほしい」「効率を上げるショートカットは?」といった具体的な質問に対しても回答が得られるため、自分だけでは解決できなかった課題をその場で解消できます。

BIMのイベントの選び方

BIMのイベントの選び方

BIMイベントと言っても、規模や内容、主催者は様々です。限られた時間の中で有益なイベントを選ぶために、以下のポイントに着目しましょう。

  1. データ連携・標準化への具体策が示されているか
  2. 体験・操作に時間を割いているか
  3. つながりが生まれる仕組みがあるか

①データ連携・標準化への具体策が示されているか

BIMの魅力は、設計から施工、管理まで一貫したデータ連携と、部門や企業間での情報共有です。そのため、データ連携や標準化への具体的な取り組みが紹介されているイベントがおすすめです。

業界標準のコーディネート方法、異なるソフト間のデータ交換事例などが取り上げられるイベントは、実務に役立つ知識が得られます。

また、標準化団体のイベントや「協創」や「データ一元管理」をキーワードに掲げるセミナーは、最新技術だけでなく業界全体の課題解決策も示されるためチェックします。自社のBIM運用を高度化するには必須の視点なので、イベント選びの際はプログラムに標準化・データ連携のテーマが含まれているか確認しましょう。

②体験・操作に時間を割いているか

BIMの理解を深めるには、実際に操作したりデモを見たりする体験型のプログラムがおすすめです。イベントによってはハンズオンセミナーやソフトウェアの操作体験コーナーが設けられているものもあります。

参加者が手を動かせる時間を確保しているイベントは、知識が定着しやすく実務にも応用しやすいでしょう。 例えば、ソフトウェアベンダー主催のセミナーでBIMツールの基本操作を教えてくれる入門講座や、実際のモデルデータを使って体験できるスペースがある展示会などです。

イベントを選ぶ際は、講義形式の講演だけでなくデモや体験ブースが用意されているかをチェックしましょう。

③つながりが生まれる仕組みがあるか

前述したように、人脈形成は仕事の受注や協業などさまざまな仕事につながります。そこで、参加者同士や講師とのつながりを促進する仕組みがあるイベントを選ぶのもポイントです。

ネットワーキングセッションや交流会がプログラムに含まれていたり、オンライン開催の場合でもチャットやコミュニティ機能が充実しているイベントが該当します。 懇親会や名刺交換会はもちろん、オンラインセミナーでも終了後に質問対応の場を設けたり、参加者限定のSNSグループに招待して情報交換を続けられるようにしているケースも。

イベント選びでは、事前案内や公式サイトで交流の機会について触れられているか確認し、つながりが生まれやすい場を提供してくれるものを選ぶと良いでしょう。

おすすめのBIMイベント3選

国内で開催されているBIMイベントの中から、おすすめのものを3つ紹介します。

イベント名 開催頻度 特徴
BIM-PLUS.1 Summit 2025 1回/年 日本を代表する建設会社トップ層の講演を直接視聴できる
建設DX展 2回/年 BIMに特化していないが、BIM/CIMソリューションが中心
BIM相談室 1回/月 Archicadの操作やBIM運用の疑問を気軽に相談可能

①BIM-PLUS.1 Summit 2025

BIM-PLUS.1 Summit 2025

出典:PLUS.1株式会社公式サイト

BIM-PLUS.1 Summit 2025は、BIMコンサルティング企業のPLUS.1株式会社が主催する年次イベントで、BIMの「今」を知るための最新動向や活用事例が集結します。

最大の特徴は、登壇者の豪華さとテーマの先進性です。基調講演には清水建設・竹中工務店といった日本を代表する建設会社のトップマネジメント層が、国内BIM標準化を牽引するリーダーたちの講演を直接視聴できます。また設計・施工・設備管理におけるBIMデータ一元管理の最新事情や、多彩な業界でのBIM活用事例も紹介され、一社では得られない幅広い知見が得られます。

②建設DX展

建設DX展

出典:建設DX展

建設DX展は、建築業界の先端技術をテーマとした大規模展示会「JAPAN BUILD」の一部門として開催されるイベントです。毎年東京と大阪で年2回開催されており、に最先端の建設テクノロジーが集結します。

BIMに特化したイベントではありませんが、BIM/CIM関連のソリューションは建設DX展の中心分野となっており、実物に触れながら最新動向を体感できます。 建設DX展には、BIMソフトや周辺ツール、クラウドサービスはもちろんのこと、ICT建機、現場管理システム、測量機器、建設ロボットなどDX技術を確認できます。

③BIM相談室

BIM相談室

出典:BIM相談室

BIM相談室は、Archicadで有名なグラフィソフトジャパン株式会社が主催するオンライン相談イベントです。

基本的に毎月1回ペースで開催されており、参加費無料・事前登録不要で誰でも視聴できます。グラフィソフト社のカスタマーサクセスチームがYouTubeやGraphisoft Community上でライブ配信を行い、視聴者からの質問にリアルタイムで答える形式が特徴です。

このイベントの魅力は、参加者が気軽に専門家へ質問できる点にあります。事前に専用フォームやTwitterのハッシュタグ「#BIM相談室」で質問を投稿しておくと、当日の配信内で取り上げてもらえます。内容はArchicadの操作方法からBIM運用のコツまで様々で、「図面の一覧表をうまく活用するには?」「ゾーンの便利な入力方法を教えてほしい」といった疑問でもOKです。

BIMイベントにおける情報収集のポイント

BIMイベントにおける情報収集のポイント

BIMイベントに参加した際、機会を最大限に活かすためには事前準備から当日の立ち回り、参加後のフォローまで工夫が必要です。最後に、イベントで効率的に情報収集を行うためのポイントを3つ紹介します。

  1. 事前に収集したい情報を明確にする
  2. 現地で積極的に質問・交流する
  3. 入手資料の整理とフォローアップを欠かさない

①事前に収集したい情報を明確にする

イベント参加前には、「自分は何を知りたいのか」「どのセッション・ブースが目的に合っているか」を明確にしておきましょう。漠然と参加するよりも、事前にイベントの公式サイトや資料でプログラムや企業リストをチェックし、興味のある講演や訪問すべきブースに目星を付けておくと効率的です。

例えば、新しいBIMソフトの情報を得たいのか、自社と似た規模・業種の事例を知りたいのか、あるいは具体的な運用上の悩みを解決する目的によって優先すべき対象が変わります。

タイムテーブルから優先度の高いセッションは見逃さないようスケジュールを組み、可能であれば質問も準備しておきましょう。

②現地で積極的に質問・交流する

イベント当日は受け身にならず、積極的に情報を取りに行く姿勢を持ちましょう。講演を聴いていて疑問に思った点は、質問してみることをおすすめします。会場で直接手を挙げるのが難しい場合でも、オンライン配信ならチャット欄に書き込むなど気軽に発言できます。

疑問を解消することで理解が深まるのはもちろん、質問することで講師や周囲の参加者の印象にも残り、交流のきっかけになることもあります。 展示ブースでは、ブース担当者に話しかけて詳細な説明を受けたり、自社の課題を伝えて解決策の提案を求めたりしてみましょう。

パンフレットを受け取るだけでなく、「〇〇についてもっと詳しく教えてください」「導入コストはどのくらいですか?」と突っ込んだ質問をすることで、カタログには載っていない情報を引き出せます。

③ 入手資料の整理とフォローアップを欠かさない

イベント終了後は、持ち帰った情報を整理しフォローアップすることが重要です。まず、講演資料や配布資料、名刺など入手したものを整理し、自社で共有すべき情報や今後の検討事項をまとめましょう。

セミナーで得た知識は時間が経つと薄れてしまうため、早めにメモを書き起こしたり社内報告資料を作成したりして知見を定着させます。具体的なアクションにつなげる視点で整理すると効果的です。 また、イベントでつながった人々へのフォローアップ連絡も積極的に行いましょう。

以下の記事ではBIMの導入を検討している方に向けて、おすすめのソフトを紹介していますのであわせてご覧ください。

【2025】BIMソフトを徹底比較!価格や特徴を比較表で比べてみた

BIMイベントについてのまとめ

BIMイベントは、BIM導入・活用に関する最新情報を得られる機会です。参加することで導入判断の材料が増え、人脈が広がり、専門家から直接アドバイスを受けられるなどメリットがあります。

イベントを選ぶ際は、データ連携や標準化といった重要テーマを扱っているか、体験型のプログラムがあるか、参加者同士の交流が促進される仕組みがあるか、といった観点で見極めると、自社の目的に合った価値の高いイベントに出会えるでしょう。

実際、国内では様々なBIMイベントが開催されていますが、興味を持ったイベントに足を運び、積極的に行動してみましょう。その際は事前準備と当日の積極性、フォローアップを心がけることで、得られる情報量と質が一段と高まります。

おすすめのBIMイベントを紹介!選び方や情報収集のポイントを解説
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