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【2024】Revitの最新ライセンス価格はいくら?Revit LTやAutoCADとの比較も

建築・土木向けのBIMソフト「Revit」の導入を検討している人も多いでしょう。
しかし、
予算の都合上、導入できる費用に限界があるとお悩みの方も多いはずです。

そこでこの記事では、Revitのライセンス価格、その他のBIMソフトとの価格比較をまとめました。また、長期的なソフト活用を視野に入れたランニングコストの計算、そしてお得にRevitを導入する方法も解説しているので、Revit導入の参考にしていただけると幸いです。

Revitのライセンス価格はいくら?

Revitのライセンス価格
出典:Autodesk公式サイト

Revitのライセンス価格は、契約期間によって変化します。
参考価格を以下に整理したので、ぜひ参考にしてみてください。

契約の種類 契約価格 1ヶ月換算した単価
1ヶ月契約 53,900円/月 53,900円/月(比率1.51)
1年契約 427,900円/年 35,659円/月(比率1.00)
3年契約 1,283,700円/3年 35,659円/月(比率1.00)

各種契約期間をみて分かるように、契約価格を1ヶ月換算すると、単価が月ヶ契約<1年契約=3年契約」という関係が成り立ちます。もし費用を抑えながらRevitを導入したいなら、1年契約・3年契約がおすすめです。

また、次項からはRevitと同じソフトメーカー「Autodesk」のBIMソフトのライセンス価格を整理しています。Revitのライセンス価格表と同じ条件で整理しているので、比較参考にしてみてください。

「Revit LT」のライセンス価格との違い

Revit LTはRevitの機能を一部制限した安価版のBIMソフトです。
ライセンス価格は以下のとおりとなります。

契約の種類 契約価格 1ヶ月換算した単価
1ヶ月契約 11,000円/月 11,000円/月(比率1.54)
1年契約 85,800円/年 7,150円/月(比率1.00)
3年契約 257,400円/3年 7,150円/月(比率1.00)

Revitと同様に、契約価格を1ヶ月換算すると、単価が「1ヶ月契約<1年契約=3年契約」です。
また、Revitと比べて1/5程度の価格になっています。

Revit LTはRevitの機能のうち、製図・3Dビジュアライゼーションの機能の制限、そして解析・シミュレーションを利用できません。BIM関連の案件が小規模であれば、Revit LTでも十分対応できるでしょう。

【2024】すぐ分かる!Revit LTとは?主な機能や他ソフトとの違いを解説

「AutoCAD」のライセンス価格との違い

AutoCADは、Revit登場以前から提供されているBIMソフトです。
2D図面作成・3D図面作成を実施できる一方、Revitに比べて解析・シミュレーションやBIMソフト連携に劣ります。AutoCADのライセンス価格は次のとおりです。

契約の種類 契約価格 1ヶ月換算した単価
1ヶ月契約 8,800円/月 8,800円/月(比率1.48)
1年契約 71,500円/年 5,958円/月(比率1.00)
3年契約 214,500円/3年 5,958円/月(比率1.00)

Revitと同様に、契約価格を1ヶ月換算すると、単価が「1ヶ月契約<1年契約=3年契約」す。
また、Revitと比べて1/5程度の価格になっています。

RevitやRevit LTと比較するとさらに価格を安くで利用できますが、BIM特化業務よりも2D図面といったCAD業務で役立つソフトです。BIM業務以外の従来業務のみ実施しているなら、AutoCADを導入しましょう。

「Revit LT Suite」のライセンス価格との違い

Revit LT Suiteは、Revit LTおよびAutoCADの2つのソフトがパッケージ化されたライセンスです。
パッケージ化されている分、2つのソフトを個別で契約するよりもお得に利用できます。
ライセンス価格は次のとおりです。

契約の種類 契約価格 1ヶ月換算した単価
1ヶ月契約 13,200円/月 13,200円/月(比率1.55)
1年契約 102,300円/年 8,525円/月(比率1.00)
3年契約 306,900円/3年 8,525円/月(比率1.00)

前述したRevit LT単体・AutoCADと比較すると分かるように、ほぼRevit LTを単体契約していることと同価格で利用できます。AutoCADをメインに使用し、部分的にBIM業務としてRevit LTを使いたいならRevit LT Suiteを契約するのがおすすめです。

Revitと他CAD・BIM製品との価格を比較

Revitのランニングコストを計算
出典:国土交通省「建築BIMの将来像と工程表の改訂について」

国土交通省が掲げる「建築BIMの将来像と工程表の改訂について」において、以下の目標からも分かるように、今後の建築・土木業界ではBIMソフトの導入が必須事項となっています。

  • BIMモデルの形状と属性情報の標準化
  • BIMを活用した建築確認検査の実施
  • BIMによる積算の標準化

長期的なBIMの浸透・反映を考えるうえで重要なのが、BIMソフトの導入価格です。
以下に、前述したBIMソフトの
1年契約(契約価格の最安値)をベースに、10年間のランニングコストを掲載しています。いったいいくらのライセンス費用を準備しなければならないのか、参考にしていただけると幸いです。

製品名 1年契約のライセンス価格 10年間の合計価格
Revit 427,900円/年 4,279,000円
Revit LT 85,800円/年 858,000円
AutoCAD 71,500円/年 715,000円
Revit LT Suite 102,300円/年 1,023,000円

Revitを10年間継続して利用するためには約430万円の予算が必要です。
また、Revitほどの機能は必要ないとしても、他BIM・CADソフトの継続利用に
おおよそ100万円近い予算が必要となります。

高額な価格となるため、ぜひ現在使用しているCAD・BIMソフトとランニングコストを比較してみてください。

Revitの推奨スペック

Revitのライセンス価格を知るうえでもうひとつ重要なのが、Revitを操作するハード機器のスペックを知ることです。ハード機器の導入にもコストがかかるため、現在のPC環境で対応できるかチェックしましょう。

詳しくは以下の記事でスペック情報を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

【2024】Revitとは?価格や機能・基本知識を徹底解説

Revitの価格をお得に購入する方法

高額な費用がかかるRevitですが、価格を抑えつつ契約する方法が3つあります。
条件によっては期間限定で無料利用できる場合もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

長期間契約を選択する

長期間契約を選択
出典:Autodesk公式サイト

前述したRevitのライセンス価格表からも分かるように、契約期間が長いほどライセンス価格の単価がお得になります。1カ月契約と1年・3年契約を比較すると、約1.5倍ほどの差があるので、お得にRevitを利用したいなら1年契約・3年契約を利用するのがおすすめです。

セット購入する

セット購入
出典:Autodesk公式サイト

将来的にAutodeskで提供されている次のBIMソフト導入予定があるのなら、各種BIMソフトがパッケージ化された「AECC(Autodesk Architecture, Engineering & Construction Collection)」を導入するのがおすすめです。

  • Revit
  • Civil3D
  • AutoCAD
  • Navisworks Manage
契約の種類 契約価格 1ヶ月換算した単価
1ヶ月契約 64,900円/月 64,900円/月(比率1.49)
1年契約 522,500円/年 43,542円/月(比率1.00)
3年契約 1,567,500円/3年 43,542円/月(比率1.00)

AECCは、Revit単体の1年契約と近い金額でありながら、種類豊富なBIMソフトを利用できます。
土木建築の製図はもちろん、地形データ作成・線形検討・施工ステップ作成など、建築・土木業務に欠かせない機能を網羅的に利用できるのが魅力です。

アカデミックなら1年間無料で使える

アカデミックなら1年間無料
出典:Autodesk公式サイト

教育機関および学生という条件であれば、Revitを含むAutodesk製品を1年間無料で利用できます。Revit以外にも豊富なAutodesk製品が提供されているので、ぜひ活用してみてください。
ただし、個人・企業によるアカデミックの利用は不可ですので注意しましょう。

無料体験版を試してみる

また、企業でも30日間の無料体験版を試すことは可能です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【2024】Revitは無料で使える?無料体験版や無料で学ぶ方法も解説

Revitの価格に関するよくある質問

Revitの価格を調べるにあたり、まだ分からないことが多いとお悩みではないでしょうか。
最後に、Revitの価格に関するよくある質問を3つまとめました。

Revit導入を検討するユーザーが何に悩んでいるのか、参考にしてみてください。

Revitは永久ライセンスや買い切りとして使えるの?
永久ライセンスや買い切り版のRevitは提供されていません。Revitはサブスクリプション契約のみ提供されているので、本格導入する際には有料契約が必要です。
※Revitの導入検討として30日間の無料体験版を利用できます。
Revitはフリーソフトとして使えるの?
Revitはフリーソフトとして利用できません。30日間の無料体験版以外の条件では、すべて有料契約が必要です。
Revitの通常版と学生版の違いは何?
Revitの通常版・学生版(アカデミック)に機能の違いはありません。ただし、学生版の場合は、教育機関・学生のみ1年間の無料利用が可能です。もし教員や学生としてRevitを利用する際には、お得にアカデミックを利用してみましょう。

Revit LTについてのまとめ

今回は、BIMソフト「Revit」の価格、そしてその他BIMソフトの価格との違いをご紹介しました。

国土交通省によるBIMの本格導入がスタートしている中、2025年までには一般化が目標とされています。導入にいくらかかるのか不安をおもちなら、ぜひ本記事の価格情報を参考に、導入予算の検討を行ってください。

【2023】Revitのライセンス価格はいくら?Revit LTやAutoCADとの比較も
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