建築設備設計や検討に利用できるCADソフトの「Rebro」の導入を検討している人も多いでしょう。しかし、価格情報がわからずにお悩みの方もいるはずです。
そこでこの記事では、Rebroの価格情報についてわかりやすくまとめました。
価格に影響するポイントや、合わせてチェックしておくべき項目もまとめているので、製品導入の参考にしてください。
Rebroの価格情報
Rebroの価格情報を以下に整理しました。
購入プラン | 月額レンタルプラン | |
選択できるソフトの種類 | ・統合版 ・電気版 |
・統合版 |
ライセンスの購入方式 | 買い切り | サブスクリプション |
本体価格(税込) | 要問い合わせ | 16,500円/本・月 |
保守サービス価格(税込) | 通常価格66,000円/年 ※複数台導入の場合は52,800円/本・年 |
本体価格含む |
まず買い切り型の購入プランは、本体価格が要問い合わせの状態です。
ただし公式サイトのQ&Aにて、おおよその値段が統合版で1,100,000円(税込)、電気版で935,000円(税込)だと明記されています。
あくまで目安の価格となりますので、具体的な価格を知りたい方はRebroの公式サイトで問い合わせをするのがおすすめです。
次にサブスクリプション型が採用されたレンタルプランは、毎月の支払いでソフトウェアをお得に利用できます。初期費用を支払うことなくRebroを操作できるので、買い切りとどちらがお得なのかを比較したうえで導入を検討してみてください。
またRebroの価格とは別に、機能について詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
Rebroの価格シミュレーション
Rebroを使い続けた場合に、どれくらいの費用が掛かるのかイメージできないとお悩みの方向けに、現在把握できている価格情報をもとに、シミュレーションを整理しました。
統合版の購入プラン (税込) |
レンタルプラン (税込) |
|||
毎年の価格 | 累計価格 | 毎年の価格 | 累計価格 | |
1年目 | 初期導入1,100,000円 保守サービス0円 |
1,100,000円 | 198,000円 (16,500円/本・月×12ヶ月) |
198,000円 |
2年目 | 保守サービス66,000円 | 1,166,000円 | 198,000円 | 396,000円 |
3年目 | 66,000円 | 1,232,000円 | 198,000円 | 594,000円 |
4年目 | 66,000円 | 1,298,000円 | 198,000円 | 792,000円 |
5年目 | 66,000円 | 1,364,000円 | 198,000円 | 990,000円 |
6年目 | 66,000円 | 1,430,000円 | 198,000円 | 1,188,000円 |
7年目 | 66,000円 | 1,496,000円 | 198,000円 | 1,386,000円 |
8年目 | 66,000円 | 1,562,000円 | 198,000円 | 1,584,000円 |
導入当初はレンタルプランのほうがお得なRebroですが、年が経つごとに価格差が埋まっていき、8年目には購入プランのほうが費用を抑えられるようになります。価格について気にしている方は、8年間の利用を目安に導入するプランを選ぶのがおすすめです。
以上より、長期利用を考えているのなら、毎年のランニングコストを抑えられる購入プラン、短期利用を考えているのなら、初期費用を抑えられるレンタルプランを選ぶのが良いでしょう。
Rebroの価格に影響するポイント
Rebroを導入する際には、ソフトウェア自体の価格だけではなく、導入によって価格に影響するポイントを把握しておくことが重要です。導入時に見過ごせない価格のポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
Rebroを導入するパソコンの価格
Rebroを導入する際には、推奨されている動作環境に対応したパソコンを準備する必要があります。まずは以下にRebroに求められているパソコンのスペックを整理しました。
OS | Windows 10・11(64bit) |
CPU | Intel Core i9、Core i7、Core i5以上推奨 |
メモリ | 16GB以上 |
HDD | 1.5GB以上 |
グラフィック | DirectX9のグラフィックカード |
解像度 | 1,280×1,024以上 |
ネット環境 | 必須 |
上表より、Rebroを動作させるためには高処理に対応できるハイスペックなパソコンが必要です。Rebroは3DモデルやBIMデータも扱えるソフトウェアですので、例えばゲーミングパソコンのようなグラフィック処理に優れるパソコンがあると良いでしょう。
なお、ゲーミングパソコンの価格は15〜30万円程度となります。将来的にDXに役立つソフトウェアを導入する予定なら、なるべく価格の高い人気のゲーミングパソコンを選んでおきましょう。
Rebro買い切り版の導入プラン価格
Rebroは、以下に示す2種類の導入プランが用意されており、ソフトウェアの対応範囲が次のように変化します。
買い切り版のプラン | 対応範囲 | 価格目安(税込) |
統合版 | 建築設備の全機能 | 1,100,000円 |
電気版 | 電機関連の機能のみ | 935,000円 |
価格的には、機能が少ない電気版のほうがお得です。
もし「電気版の機能だけで業務を網羅できる」という方は、電気版を導入してみてください。
なお、契約プランは後からの変更も可能です。
後ほど対応業務範囲が広がったという場合には、Rebroに問い合わせてプラン変更をお願いしましょう。
Rebroの導入台数による価格
Rebroの買い切り版を利用する際には、Rebroの導入台数によって保守サービス費用が違うことに気をつけてください。
通常価格(1台) | 66,000円(税込)/ 年 |
複数台導入 | 52,800円(税込)/ 本・年 |
例えば、1台導入するか、複数台導入するかで、1台あたりの価格が13,200円も変わります。
3年間利用すれば39,600円、5年間で66,000円もの価格差が出るイメージです。
以上より、自社用に数台のRebroを導入する予定なら、部署や支店ごとに個別導入するよりも、セット投入したほうがお得になります。
保守サービス費用は初年度を除き、継続的に必要となる価格ですので、事前に1台・複数台のどちらで契約するのかを検討しておくと良いでしょう。
Rebroを導入するにあたり、他の3DCADとの違いをチェックしたい方は類似性の高いTfasとの違いを解説している以下の記事がおすすめです。
Rebroの導入価格を抑える方法
Rebroを含め、新たに導入するソフトウェアの価格を抑えたいと考えている方も多いはずです。
そこで、Rebroの導入価格を抑える方法を2つ紹介します。
自身が把握しきれていない情報があれば、ぜひ価格の検討をしてみてください。
買い切り・サブスクリプションを比較する
Rebroを導入する際に価格のことが気になるなら、買い切りとサブスクリプションのどちらの方法で導入すべきかを検討しましょう。
まず買い切りは一括購入できる分、継続的にかかるコストを抑えやすくなるのが魅力です。
続いてサブスクリプションは、継続的に費用を支払う代わりに、1回当たりの価格を抑えられます。
今回のRebroでいくと、買い切りの価格は要見積もりであり、導入する企業によって価格帯が変化します。ただ、公式サイトのQ&Aに記載されている価格から推定すると、総合版が1,100,000円(税込)、電気版が935,000円(税込)です。
それを踏まえて計算すると、それぞれおすすめの条件が次の通りとなります。
- 8年以上の長期利用を検討している方は買い切り
- 8年未満の利用を検討している方はサブスクリプション
これからRebroを導入する場合には、ぜひ利用期間を基準に導入するプランを選んでください。
減価償却による節税価格の違いを比較する
業務のためにRebroを導入するのなら、減価償却といった節税対策に目を向けることも大切です。
まず買い切りの価格でRebroを購入した場合、ソフトウェアの耐用年数に合わせて経費を数年に分けて支払う「減価償却」が適用されます。国税庁では自社利用の場合に5年間の減価償却が可能だと説明されているため、経費を分けながら節税したいなら買い切りで購入するのが良いでしょう。
続いてサブスクリプションとしてRebroを購入した場合には、毎月かかるレンタル価格を抑えられるため、かかった費用分だけを1年間の経費として計上できます。
2つの経費計上の仕方で、1年間の節税効果が少しずつ変化します。
Rebroを購入する際には、あらかじめ自社(自分)に合う節税の方法を決めておくのが良いかもしれません。
補助金制度を活用する
Rebroは税制優遇に対応しているソフトウェアですので、補助金制度を活用すれば、実質的に見積もり価格よりも安く導入できます。
まず利用できるのが「中小企業経営強化税制(中小企業投資促進税制)」です。
即時償却または最大10%の税額控除を申請でき、数万〜数十万円の法人税を抑えられます。
続いて利用できるのが「IT導入補助金」です。
費用の約50%を補助金として受け取れるため、購入価格を大幅に節約できます。
事業を実施している個人・企業が利用できる便利な制度なので、ぜひ制度を活用してみてください。
購入前にRebroの無料版を利用してみよう
Rebroの価格を把握したうえで購入を検討している方は、事前に操作性や機能性を確認するために、無料のビューア版を導入してみるのがおすすめです。
ビューア版では図面の閲覧や印刷などが可能であり、実際にRebroの一部機能を利用できます。
作図や編集などには対応していませんが、実際に使ってみたうえで導入を決めたいという人は、無料版から利用を始めてみてはいかがでしょうか。
またRebroの価格情報や導入、他3DCADとの違いなどが分からないとお悩みなら「BIM/CIM研究所 無料相談窓口」にお問い合わせください。おすすめの導入ソフトやトレーニング方法を提案いたします。
Rebroの価格についてまとめ
Rebroは、購入プラン・レンタルプランの2種類が提供されており、それぞれ購入価格などが違います。また長期利用を検討している場合には、買い切りかサブスクリプションかで、累計価格が変化しやすいことに注意しなければなりません。
ぜひ本記事で紹介した価格情報を参考に、建築設備CADソフトの比較や導入を進めてみてください。