facebook

【2024】AutoCADの基本操作!使い方や図面の書き方を初心者向けに解説

AutoCADにはじめて触れる人のなかには、基本操作からよくわからないとお悩みの方も多いでしょう。また、どのような機能を使って図面を作成すればよいのか、書き方についてお困りの人もいるはずです。

そこでこの記事では、AutoCADの初心者向けに、ソフトの基本操作や使い方をまとめました。
AutoCADをスムーズに操作できるようになりたい方は、ぜひ基本操作からマスターしてください。

AutoCADを使う際に必要な基本操作

AutoCADでは、マウス・キーボードを使って図面を作成するのが一般的です。
まずは覚えておくべき基本中の基本となる操作を紹介します。

ワークスペースの操作

ワークスペースの表示画面

AutoCADでは、上画像の範囲であるワークスペース上で図面を作成します。
事前に覚えておきたい基本操作を下表にまとめました。

基本操作の方法 目的
左クリック オブジェクトの選択
左クリックのままマウス移動 範囲選択
右クリック 編集やプロパティを開く
マウスホイール回転 画面の拡大・縮小
マウスホイールクリックのままマウス移動 画面のスライド

ワークスペースの操作項目

また、ワークスペースの右側に表示されている以下の項目をクリックすれば、画面スライド・回転などを左クリックひとつで実行できます。AutoCADの作業に欠かせない基本操作なので、それぞれの基本操作を実際に試してみてください。

機能コマンドの選択

機能コマンドの位置

AutoCADで図面を作成する際には、画面上側に表示されている機能コマンドを利用することでオブジェクトの挿入・編集などが可能です。各機能コマンドの概要を以下にまとめました。

機能コマンドの種類 用途
ホーム 各機能コマンドの主要機能がまとまっている
挿入 CADデータファイルや数値情報、ブロックの挿入などに利用する
注釈 テキストや寸法の挿入や、表の作成などに利用する
パラメトリック 寸法・図形の数値や形状を固定する際に利用する
表示 編集画面の見え方や表示方法を変更できる
管理 CADの仕様を変更するほか、自動化機能やスクリプトの実行に利用する
出力 図面をデータ出力する場合に用いる
アドイン 追加機能を利用したい場合に利用する
コラボレート チームでデータ共有をする際に利用する
Express Tools その他機能がまとまっている
※英語表記であるため注意
注目アプリ AutoCADユーザーが利用しているアプリ情報などをチェックできる
※インストールも可能

上記のなかで頻繁に利用するのが「ホーム」です。
ホームにはAutoCADの基本操作に使う機能コマンドがまとまっているので、簡単な作図であればホーム内で解決できます。

保存や印刷

保存・印刷の項目

AutoCADの基本操作で必須なのが、保存や印刷の機能です。
保存や印刷はAutoCADの画面一番上に表示されており、次のコマンドをクリックすることでデータを出力できます。

機能コマンド 主な機能
フロッピーディスクマーク 上書き保存
ペンマーク付きのフロッピーディスクマーク 名前を付けて保存
印刷機マーク 印刷

なお、AutoCADは、パソコンへデータを保存する以外に、クラウド保存、モバイル版としての保存が可能です。作図途中のデータなどを保存することで、新たに起動する際に同じデータを操作できます。

また、印刷では紙への出力だけなく、PDFといったデータとして出力できます。
AutoCADを業務で利用する際には、必ず保存・印刷が必要ですので、基本操作を覚えておきましょう。

AutoCADセミナー講習の詳細はこちら

AutoCAD自動化セミナーの詳細はこちら

ほかにも、AutoCADの概要から知りたい方は、以下の記事がおすすめです。

【2024】AutoCADとは?無料で使い続ける方法はあるの?

AutoCADの機能活用に欠かせない基本操作

AutoCADの機能を活用する際にも、複数の基本操作を覚えておく必要があります。
機能を正しく利用したい方は、以下で紹介する2つの基本操作を覚えておきましょう。

マウスを使った操作

線分2点目の数値入力

マウスを使ってタブからコマンドを起動する際には、次の手順で操作が必要です。

  1. 機能コマンドをクリックする
  2. ワークスペースの任意の位置をクリックする
  3. コマンドラインに表示されている指示に従い情報を入力する

例えば「ホーム>作成>線分」をクリックしたとしましょう。
すると、ワークスペースのコマンドラインに「1点目を指定」という指示が表示されます。
指示のとおり線分の1点目をクリックすると、上画像のように次の点を選ぶように指示されます。

線分の配置

このときコマンドラインに、距離を数値として入力すれば2点目の位置が指定位置に挿入されるのが特徴です。なお入力する数値は「X座標,Y座標」として設定されています。参考として「100,200」として入力すると下画像のように表示されました。

基本コマンドやショートカットキーの活用

AutoCADの基本操作を効率化する方法のひとつとして、基本コマンドやショートカットキーを活用できます。各コマンドはコマンドライン、ショートカットキーは文字入力だけで起動が可能です。

コマンドの基本操作
L 線分ツールを起動する
PL 2Dポリラインツールを起動する
C 円ツールを起動する
H ハッチングツールを起動する
ショートカットキーの基本操作
Ctrl+C 選択したオブジェクトのコピー
Ctrl+V 選択したオブジェクトの貼り付け
Ctrl+Z 直前までの操作に戻る
Esc 現在操作中のコマンドをキャンセルする

上記のコマンド・ショートカットキーはあくまで一例です。
基本操作として利用される項目はほかにも複数あるので、詳しくは以下の記事で詳しいコマンドをチェックしてみてください。

【2024】AutoCADのコマンド一覧!入力方法や設定方法も紹介

AutoCAD基本操作を使った図面の書き方

ここまで説明してきたAutoCADの基本操作を使いながら、図面を作成して印刷するまでの流れを紹介します。細かな設定もを含めて解説しているので、具体的な書き方がわからないとお悩みの方は、紹介する手順を参考にしてみてください。

作図の準備をする

レイヤーの設定

まず必要なのが、図面を作成する準備です。
例えば、以下の項目について用意を終わらせましょう。

  • レイヤー設定
  • 構築線の作成

レイヤー設定は、作製しているオブジェクトを分けるために欠かせません。
業務の種類によってはCADデータ納品のレイヤー名称が決められている場合もあるので、事前に必要な項目を入力しておくのがよいでしょう。

なお、設定したレイヤー情報などは「.dwt」といったテンプレートとして保存できます。
何度も設定しなおす作業を減らすために、テンプレートとして出力しておきましょう。

テンプレートとしての出力

また作図を効率よくするために必要なのが構築線であり、座標の位置をわかりやすくするほか、マウス操作だけで作図しやすくなる準備として欠かせません。

基準線の用意

すでに作成する図面が決まっているのなら、効率化のために上記画像のような構築線を用意しましょう。

作図する

作図した図形

用意した基準線をもとに、オブジェクトを挿入していきます。
今回は「2Dポリライン」の機能を使って、上画像のように連続で基準線をなぞってみました。

また、作図はほかにも線分や円、四角などいろんなツールが用意されています。
練習図面などを用意して模写してみてはいかがでしょうか。

ビューポートを設定して印刷する

ビューポートを配置したレイアウト

完成した図面を印刷する際には、あらかじめビューポートと呼ばれる印刷設定をしなければなりません。ちなみにビューポートの設定はワークスペース下側に表示されている以下の「レイアウト」で設定が可能です。

印刷時のタブ

例えば「モデル」のなかで図面を作図していきますが、作図された図面は、ビューポートと呼ばれる印刷枠を設定してレイアウト内に配置しなければ、きれいに印刷されません。

印刷したPDFデータ

無事、レイアウト画面にモデルを配置できたら、印刷ボタンを押して出力してみてください。
(用意した構築線は表示の邪魔になるため、レイヤーを非表示にしています)

AutoCAD基本操作は独学も可能

AutoCADの基本操作を覚えれば、図面の作成が大幅に効率化します。
また、AutoCADの基本操作は独学でも勉強することが可能です。
参考として、おすすめの独学方法を以下にまとめました。

  • Autodeskのマニュアルを1から練習していく
  • 書店でAutoCADの基本操作に関する参考書を購入する
  • Webコンテンツや動画配信サイトの情報を見ながら練習する
  • AutoCADの機能を1から触れていく

スムーズに独学を進めることができれば、およそ1~3ヶ月で基本操作をマスターできると言われています。「自分で勉強ができる」「なるべくお金をかけずにAutoCADの基本操作を覚えたい」という方は、独学をスタートしてみてはいかがでしょうか。

独学に必要な準備

独学をする際には、まずAutoCADを導入するためのパソコンと、体験版(もしくは製品版)が必要です。

もちろん書籍を読む・コンテンツを眺めるといった方法でも情報を頭にインプットできますが、実際にアウトプットしなければ、学んだ知識を忘れてしまいます。

何度も見返す、読み直すといった作業を減らすためにも、パソコンとAutoCADを用意したうえで、基本操作を覚えておきましょう。

AutoCAD基本操作を独学できない人の対処法

独学できない場合の対処法

独学をするのが苦手だという方は、まずプロの講師からAutoCADの基本操作を学べるセミナーに参加するのがおすすめです。例えばセミナーでは、次のような知識とスキルを学べます。

  • AutoCAD全般に関する知識
  • AutoCADの基本操作
  • AutoCADの業務への活用

ひとりだと時間がかかることでも、セミナーに参加すれば短期間でAutoCADの基本操作をマスターできます。

以下のセミナーでは2日間でAutoCADの基本~応用まですべての操作を学べるのが魅力です。
会場参加はもちろんウェビナー、eラーニングを利用できるので、ぜひ開催日などをチェックしてみてください。

AutoCADセミナー講習の詳細はこちら

AutoCADの基本操作についてまとめ

AutoCADを効率よく操作したいなら、まずは基本操作を理解することが重要です。
作業をスピーディーにする操作はもちろん、便利な機能も豊富ですので、本記事の情報を参考に、独学やセミナー参加を検討してみてください。

AutoCAD基礎セミナー講習の詳細はこちら

AutoCAD自動化セミナーの詳細はこちら

AutoCAD基本操作のアイキャッチ
最新情報をチェックしよう!