Graphisoftのビューア「BIMx」を導入したいと考えている方も多いでしょう。
しかし、ダウンロード方法がわからずにお困りの方もいるはずです。
この記事では複数あるBIMxのダウンロード方法や、無料ダウンロードの手順を画像付きでわかりやすくまとめました。ダウンロードで失敗したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。
BIMxのダウンロード方法
Graphisoftが提供しているBIMxは、以下に示す4つのデバイスにダウンロードできます。
ダウンロードできるデバイス | プログラムの名称 |
パソコン(Windows、Mac) | BIMx Desktop Viewer |
スマホ(Android、iOS) | BIMx for Android BIMx for iPhone |
タブレット(Android、iOS) | 同上 |
VRゴーグル | BIMx for Apple Vision Pro |
例えばパソコンにダウンロードすれば、発注者の図面チェックとして役立ちます。
GraphisoftのBIMソフト「Archicad」のライセンスを所有していない方でも、無料でBIMデータを閲覧できるのが特徴です。
またスマホやタブレットに導入すれば、屋外でBIMデータを閲覧できます。
建設・建築関連の業務では、屋外で図面を確認する場面もあるため、現場で図面チェックできるビューアソフトをお探しの方にBIMxのダウンロードがおすすめです。
さらにVRゴーグル用のBIMxをダウンロードすれば、設計したBIMデータをリアルに体感できます。まるでその場にいるような気持ちでBIMデータを閲覧できるため、Apple Vision Proをお持ちの方もBIMxを活用してみてください。
BIMxパソコン版のダウンロード手順
BIMxをダウンロードできるデバイスの中でも工程の多いパソコン(Windows版)のBIMxダウンロード手順について紹介します。
画像付きでわかりやすくダウンロード手順をまとめているので「どこでダウンロードできるのかわからない」「どこをクリックして良いのかわからない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
BIMxの公式サイトにアクセスする
まずは、BIMxを提供している「Graphisoft」の公式サイトにアクセスしてください。
公式サイトの画面上部にある「ラーニング&サポート」の項目にある「ダウンロード」のボタンをクリックすると、上画像と同じページが表示されます。
また、BIMxをダウンロードする際には「製品」の項目でBIMxを選び「プラットフォーム」をWindowsにしてください。すると画面右側にBIMxのアイコンが表示されます。
Microsoft StoreからBIMxをダウンロードする
「Microsoftから入手」というボタンを押せば、画面がMicrosoft Storeに切り替わります。
上画像と同じ画面が表示されるため、ダウンロードボタンをクリックしてください。
また、ダウンロードするデータは自身のハードディスクに保存しなければなりません。
普段からインストールデータを保存しているフォルダなど、管理しやすいフォルダにBIMxのダウンロード先を選択してください。
BIMxの起動を確認する
BIMxは、インストール作業や設定作業が不要なビューアアプリです。
ダウンロード完了後、すぐにアプリを起動できるため、上画像と同じ画面が表示できるか確認してみてください。
BIMxスマホ版のダウンロード手順
BIMxを屋外で利用したいという方向けに、スマホ(iOS版)のダウンロード手順を紹介します。
今回、iOSを対象にダウンロードの流れをまとめていますが、スマホ(Android版)やタブレットでのダウンロードもさほど変化しません。ぜひ紹介する手順をもとにBIMxをダウンロードしてみてください。
App StoreからBIMxのダウンロード画面を開く
まずはApp Storeを開いて「BIMx」と検索してください。
すぐにアプリダウンロード画面が表示されます。
「入手」ボタンをタップし、ダウンロードが完了するのを待ちましょう。
アプリ一覧からBIMxを起動する
BIMxのダウンロードが完了すると、スマホのアプリ一覧にBIMxのアイコンが追加されます。
アイコンをタップして上画像と同じ画面が表示されたら、ダウンロードは成功です。
BIMxのスマホ版は、日常的にダウンロードするアプリと同じような手順で入手できます。
すぐに仕事用のスマホ・タブレットに導入できるため、Archicadで作成したデータを閲覧したい方はダウンロードしてみてください。
BIMxのダウンロードに必要なスペック
BIMxをダウンロードする前にチェックしておきたいのが、デバイスに求められるスペック(性能)です。
性能が低いデバイスを利用した場合、BIMxがスムーズに動作しなくなるので事前に所有するパソコン・スマホ等のスペックを満足しているのか確認してみてください。
BIMxパソコン版の必要スペック
推奨動作環境 |
||
OS | Windows 10 64-bit macOS 12 |
Windows 10 macOS 10.15 |
CPU | Intel Core i5 AMD Ryzen 5 |
64ビットIntelまたはAMDマルチコアプロセッサ |
メモリ | 8 GB以上のRAM | 8 GB以上のRAM |
GPU | 4 GB以上 OpenGL 4.5互換のグラフィックスカード |
OpenGL互換のグラフィックスカード |
ディスプレイ解像度 | FHD (1920×1080以上) | 1024 x 768 |
ハードディスク | SSD 空き容量5 GB以上 |
SSD 空き容量5 GB以上 |
BIMxスマホ版の必要スペック
推奨動作環境 | ||
OS | iOS 15、Android 12 | |
デバイス | Apple製品 | Android |
iPad Pro 第4世代 以降 | Samsung Galaxy Tab S7以降 | |
iPhone 13 以降 | Samsung Galaxy S21以降 |
BIMxの詳しいスペック情報を知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
BIMxの基礎知識、機能も含めて詳しく解説しています。
BIMxをダウンロードする際の注意点
これからBIMxをダウンロードしようと考えている方は、本項で紹介する3つのポイントに注意してください。導入後、スムーズにBIMxを活用するために重要な情報を整理しました。
BIMxで閲覧できるのはArchicadのBIMデータのみ
BIMxは、同メーカー「Graphisoft」のBIMソフトであるArchicadで作成されたBIMデータの閲覧に特化したビューアアプリです。以下に示すような標準拡張子には対応していないので注意してください。
- IFC形式
- IGES形式
また、他社で利用されているBIMデータの拡張子の読み込みにも対応していません。
BIMxを利用したい方は「Archicadのデータを使っている」「Archicadを導入している」という条件にあてはまるのか確認しておきましょう。
BIMx上でのデータ編集は不可
BIMxはビューアアプリとして利用できるため、アプリ上で以下に示すような作業は実施できません。
- 図面の形状を変更する
- 表示データを書き換える
もしBIMxで表示できるデータを書き換えたいのなら、BIMソフトである「Archicad」が必要です。BIMx上で実施できるのは、閲覧、寸法計測、日照変更といった機能だけであるため、編集目的の方はArchicadを契約しましょう。
Archicadの導入を検討している方は、以下の記事をチェックしてみてください。
Archicadの機能や料金情報について詳しく解説しています。
BIMx無料版には制限あり
BIMxは基本無料で利用できるビューアアプリですが、以下の機能が制限されています。
無料版で制限されている機能 | 概要 |
モデルサイズ | 表示できるモデルサイズに上限あり |
プレゼンテーションモード | 閲覧画面しか表示できない |
印刷 | 印刷に対応していない |
外部データ連携 | APIを活用して連携ができない |
BIMモデルの閲覧に合わせて上記の機能が必要なら、有料版である「BIMx PRO」を契約・ダウンロードしましょう。14日間の無料トライアルも提供されているため、事前確認が可能です。
また、3DCAD・BIM関連の基礎知識を学びたいのなら、以下のようなオンラインセミナーに参加することをおすすめします。BIMデータの活用に役立つ知識が身に付きます。
BIMxのダウンロードについてよくある質問
BIMxのダウンロードについて、よくある質問を整理しました。
Graphisoftが提供しているデータクラウド「BIMcloud」の中にBIMデータを保存し、パソコンのブラウザ上でBIMデータを閲覧できます。
ただし、大容量のBIMデータを閲覧したい場合、他ツールとの連携を計画しているのなら、有料版である「BIMx PRO」をダウンロードするのがおすすめです。
BIMxのダウンロードについてまとめ
BIMxはパソコン・スマホ・タブレット・VRゴーグルなど豊富なデバイスに導入できるビューアアプリです。ダウンロードも簡単に完了するため、Archicadで作成したBIMデータを閲覧したいなら、ぜひ導入を検討してみてください。
またBIMxは、基本無料で導入でき、屋外でも利用できるのが特徴です。
現場作業時にBIMデータを閲覧したい場合には、BIMxをスマホ・タブレットにダウンロードしておくのが便利でしょう。