無料体験版があるおすすめBIMソフト5選
「BIMソフトを無料で使用したい」「そもそも無料のBIMソフトはある?」と疑問を持つ方も多いでしょう。BIMソフトの多くは有料版で提供されており、無料で提供されているBIMソフトはないと言われています。
しかし実際は、条件付きで無料利用できるBIMソフトや、学習・検証用途で活用できるBIMソフトも存在します。そこで本記事では、無料で使用できるBIMソフトは本当にあるのか、無料で使う具体的な方法と失敗しない選び方を詳しく解説します。
そもそもBIMソフトとは

BIMソフトとは、建物を図面ではなく3Dモデルとして設計・管理するためのソフトウェアのことです。
従来のCADが線や図形で平面図・立面図・断面図を個別に描くのに対し、BIMでは建築要素一つひとつに寸法、材料、数量、コスト、仕様などの情報を紐づけた立体モデルを作成します。
BIMソフトを使うことで、設計段階でのミスや手戻りを減らせるだけでなく、関係者間で同じ情報を共有しやすくなり、設計・施工・維持管理までを見据えた効率的な建築業務が可能になります。
以下の記事では、BIMソフトの使い方や無料体験版が搭載されているBIMソフトについても紹介していますので、あわせてご覧ください。
無料で使用できるBIMソフトはある?

結論から言うと、無料で使用できるBIMソフトはありません。その理由として挙げられるのが、BIMソフトは開発・保守コストが高いため、無料で提供するのが難しいのです。
ただし、無料で一切使えないというわけではありません。多くのBIMソフトは、学生・教育機関向けの無料版や、一定期間だけ利用できる無料体験版、機能や用途が限定された無料エディションが用意されており、学習目的や検証目的であれば活用できるケースもあります。
BIMソフトの価格相場
BIMソフトの価格は、ライセンス形態やソフト選択によって変わりますが、業界標準品で年間18万円~48万円程度が相場です。BIMソフトはオプション機能が多く、基本プランにプラスして料金が発生することがほとんどです。
そのため、実際の導入コストは表面上のライセンス価格だけで判断すると想定より高くなるケースも少なくありません。また、複数人で利用する場合はユーザー数分のライセンスが必要になるほか、クラウドストレージ容量や共同作業機能に応じた課金が発生することもあります。
BIMソフトを無料で使用する方法

BIMソフトは以下3つの方法で一時的、もしくは長期間無料で使用することができます。ここでは、3つの方法を紹介します。
- 無料トライアルを活用する
- 学習・練習目的で使用する
- 機能制限ありのソフトを使用する
①無料トライアルを活用する
BIMソフトを無料で使用する方法として、一定期間だけ全機能を試せる無料トライアルを活用することです。多くのBIMソフトは、7日〜30日程度の体験期間が設けられており、有料版とほぼ同じ環境で操作性や機能を確認できます。
無料トライアルを活用すれば導入前に「自社の業務フローに合うか」「操作が直感的か」「必要な図面やモデルが作れるか」を検証できます。ただし、トライアル期間が終了すると編集や保存ができなくなるケースも多いため、事前に検証目的を明確にし、短期間で集中的に試すことが重要です。
②学習・練習目的で使用する
BIMソフトの中には、学生や教育機関向け、または個人の学習・スキル習得を目的とした無料利用が認められているものがあります。この方法は以下の方におすすめです。
- BIMをこれから学びたい
- 操作に慣れたい
- 転職や資格取得に向けて練習したい
基本的なモデリングや図面作成、BIMの考え方を理解するために必要な機能が備わっていることが多く、コストをかけずにBIMソフトを使用可能です。ただし、商用利用が禁止されている場合がほとんどなので、業務で使わないことが前提になります。
③機能制限ありのBIMソフトを使用する
BIM関連ソフトや簡易的なBIMソフトは、機能を限定する代わりに無料で使えるプランが提供されています。例えば、モデルの閲覧専用、編集機能が一部のみ使用可能、出力形式に制限があるといったケースです。
高度な設計や実務レベルの作業には向きませんが、BIMデータの確認や基本的な構造の把握といった用途に使用できるでしょう。
無料体験版があるおすすめBIMソフト5選
ここからは無料体験版があるおすすめのBIMソフトを5つ紹介します。自分に適したソフトを選択してみましょう。
| ソフト名 | 無料体験期間 | 価格 | 学生向け無料版 |
|---|---|---|---|
| Revit | 30日 |
|
1年間無料 |
| ArchiCAD | 30日 |
|
1年間無料 |
| GLOOBE Architect | 30日 |
|
1年間無料 |
| Vectorworks | 30日 |
|
13ヶ月無料 |
| SketchUp | 30日間 ※Free版は永年無料 |
|
ー |
①Revit
Revitは、世界で広く使用されているBIMソフトで、Autodeskが開発する業界標準ツールです。3D BIMモデリングから製図、ビジュアライゼーション、プロジェクト管理まで、建築設計の全工程をカバーする豊富な機能を搭載しており、複雑な建築物の設計にも対応できます。
複数人による同時編集が可能なワークシェアリング機能により、大規模プロジェクトのチームワークを効率化することが可能です。プロジェクト管理・共有機能も充実しています。30日間の無料体験版で全機能を試すことができ、学生・教育機関向けに1年間の無料ライセンスも提供されているため、導入前に操作感や機能性を確認できます。
Revitを実務で使えるスキルとして身につけたい方は未経験からでも短期間で基礎から応用まで体系的に学べる「BIM・建築3DCAD Revitセミナー講習」の受講を検討しましょう。BIMソフト/Revitについての基本操作、ファミリの作成など身につけることができます。
| セミナー名 | BIM・建築 3DCAD Revitセミナー講習 |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 41,800円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
②ArchiCAD
ArchiCADはBIM技術を世界で最初に取り入れたBIMソフトです。直感的で分かりやすいUIを採用しており、初心者から経験者まで幅広いユーザーに対応した設計が特徴となっています。BIMcloudとの連携により複数人での同時編集が可能で、クラウドを活用したファイル共有機能でプロジェクトの最新データを一元管理できるため、リモートワークにも対応しています。
世界100万件以上のプロジェクトで使用され、複数の国際的な賞を受賞した実績を持つ信頼性の高いソフトです。1ヶ月間の無料体験版では製品版の全機能が利用でき、簡単なシリアル登録で即座に利用開始できます。また学生・教育機関向けには1年間の無料ライセンスが提供されています。
③GLOOBE Architect
GLOOBE Architectは、福井コンピュータアーキテクトが開発した国産BIMソフトで、日本の建築設計実務に最適化された唯一のプラットフォームです。建築基準法・容積率・日影規制などの日本特有の法規制に即したチェック機能を標準装備しており、確認申請まで一貫して対応できるため、海外製BIMでは対応困難な日本仕様のプロジェクトに最適です。
意匠設計から施工図作成までワンストップで対応でき、高精度レンダリング機能によりクライアントへの高品質なプレゼンテーションが可能となります。パラメトリックデザイン機能により設計変更への対応が実現され、手戻りや調整に必要な時間を削減できます。
④Vectorworks
Vectorworksは、汎用CAD・BIMソフトとして建築設計から土木、インテリアデザイン、造園など幅広い分野で活用されている多機能ツールです。直感的な操作性により初心者から経験者まで対応でき、スピーディーなモデリングが可能な設計思想が特徴となっています。
複数のグレード展開により、必要な機能に応じた選択が可能で、プロジェクト規模や用途に応じたコスト効率的な導入ができます。学生・教育機関向けには13ヶ月間の無料ライセンスが用意されているため、学習から導入まで段階的に進めることが可能です。
⑤SketchUp
SketchUpは、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに使用される直感的な3Dモデリングソフトです。永年無料で利用できるSketchUp Freeはブラウザ上で動作し、インストール不要で基本的な3Dモデリング機能を無制限に使用できるため、学習目的や小規模プロジェクトに最適です。
有料版のSketchUp ProとStudioでは、2D CAD、詳細設計、高度なレンダリングなど、業務レベルの機能が提供されます。3D Warehouseライブラリにより、既存モデルの活用やカスタマイズが容易で、プレゼンテーション用の高品質なビジュアライゼーション作成に優れています。
以下の記事でもおすすめのBIMソフトについて紹介しています。本記事では紹介していないBIMソフトも紹介していますのであわせてご覧ください。
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|---|---|
| 日時 | 2026年2月10日(火) 11:00~11:30 |
| 価格 | 無料 |
| 開催場所 | Zoomウェビナー(オンライン) |
無料で使用できるBIMソフトについてのまとめ
BIMソフトは完全に無料利用できるものは存在しませんが、無料トライアルや学習・練習目的の無料版、機能制限ありのBIMソフトを活用することで、コストをかけずにBIMの操作性を理解することは可能です。
いきなり高額な有料ライセンスを契約するのではなく、まずは無料で使えるBIMソフトの範囲から試し、自身や自社の業務に本当に必要な機能を見極めたうえで段階的に導入を進めることが、失敗しないBIMソフト活用につながるでしょう。
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