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【2024】3Dスキャナーを徹底比較!各社の価格や特徴を比較表にしてみた

3Dスキャナーは主に製造業などで使用されている、現実にあるものを立体的に読み込み、パソコン上に3Dデータとして保存するための機械です。
いろいろな種類があり精度も変わるので、購入するときはよく比較検討することが大切です。

今回はそんな3Dスキャナーの中でもおすすめのものをピックアップし、価格や特徴を比較表にまとめてみました。

3Dスキャナーとは

3Dスキャナーとは

3Dスキャナーとは、現実にある立体物をスキャンし、3Dデータとして読み取ることができる機械のことを言います。これを使えば対象となる立体物を参考に1からら作り上げることなく、簡単に3Dデータを得ることができます。

何故こんなことが可能なのか、それは3Dスキャナーが「座標データ」を読み取っているからです。座標データとは、対象物の「高さ」「横幅」「奥行き」情報のことです。3Dスキャナーは対象物にセンサーを当てたりレーザーを照射することで、3次元の座標データを複数取得しています。

様々な角度から得た座標データを組み合わせて「点群データ」を作り、更に3つの座標を直線で結んで生まれる面「ポリゴンデータ(メッシュデータ)」に変換することで、対象物の立体的なデータを得ることができるのです。

【2024】3Dスキャナーとは?できることや選び方・基本の使い方を解説

3Dスキャナーの種類

3Dスキャナーには大きく分けて「接触型」と「非接触型」があります。接触型はセンサーやプローブを対象物に直にくっつけることで座標データを得ていきます。データの獲得には時間がかかりますが、接触する分精度が高くなるためより詳細な座標データを獲得することが可能で、工業製品の測定や検査にも用いられています。しかし接触させなければならない分、センサーやプローブがくっつけられない複雑な形状、細かい箇所はスキャンすることができません。非接触型は読んでそのまま、対象物にセンサーやプローブを接触させることなくデータを読み取ることができるタイプです。こちらは複雑、繊細な形でもスキャンすることができます。

非接触型3Dプリンターは、座標データの取り込み方の違いによって「パターン光投影方式」と「レーザー光線方式」に分類することができます。パターン光投影方式は、縞模様など特定のパターンを対象物に当てます。対象物に表面の形状によって生まれるパターンの歪と、対象物との距離などの情報から座標を取得する方式です。全体をスキャンするのに時間がかからず、正確なデータを得ることが出来ます。レーザー光線方式はレーザー光線を対象物に照射し、反射光を利用して座標を取得する仕組みです。小さいものから大きいものまで扱うことができます。

おすすめ3Dスキャナーを徹底比較

3Dスキャナーは製造業を中心に普及が進んでいますが、個人で手に入れられる価格帯のものもあります。個人の趣味やアート活動目的なら、10万円以下のものでも十分な性能のものも多いので比較してみるのがおすすめです。

こちらはおすすめの3Dスキャナーについてまとめた表です。

3Dスキャナー名 価格 特徴
SOL 3Dスキャナー 7万円ほど
  • デスクトップタイプ
  • 初心者向け
EinScan-SE 7万円台
  • デスクトップタイプ
  • 中級者向けで高性能
Bevel 3Dスキャナー 2万円台
  • スマートフォンやタブレットで利用可能
  • 初心者向け
3DMakerPro Lynx 6万円台
  • ハンディタイプでスマホにも対応可能
  • 小さいが車などのサイズもスキャン可能
CR-Scan Ferret Pro 6万円台
  • 個人向けながら高性能
  • ハンディ・置き型対応

さらにそれぞれの3Dスキャナーを詳しく解説していきます。

SOL 3Dスキャナー

誰でも手軽に扱えるデスクトップタイプの3Dスキャナーで、レーザースキャンと白色光スキャンを組み合わせています。価格は7万円ほどで3Dスキャナーとしては低価格ですが、かなりの高精度を誇っており、フルカラースキャンも可能で、対象物の形だけではなく色を読み取ることも可能です。また、遠距離と近距離の2種類のスキャンモードを搭載しており、対象物の大きさに応じてモードを切り替えることで、より高精度なスキャンを可能にしています。

EinScan-SE

7万円台で購入することができます。SHINING 3D社が展開しているデスクトップタイプのスキャナーで、世界初の白色光LEDを光源としています。オフィスで使われるプロジェクターに似た光で、他のレーザー光線に比べると目に優しく、より手軽さを得ることができます。オートマティックスキャンとフリースキャンの2つのモードを必要に応じて切り替えることが可能で、フルカラーテクスチャにも対応しています。また、最大の特徴である高速性は、一般的なデスクトップタイプの3Dスキャナーと比べて3~4倍の処理速度を誇ります。

Bevel 3Dスキャナー

スマートフォンアクセサリー型の3Dスキャナーで、手持ちのスマートフォンやタブレットのイヤフォンジャックに差し込んで使用します。スキャナ本体に搭載されているレーザーと、スマートフォンのカメラ機能を使ってデータを取得する仕組みになっており、2万円台とかなりの低価格で3Dスキャナーの機能を楽しむことができます。AndroidとiOSの両方に対応しているのも特徴です。

3DMakerPro Lynx

小さな対象物から車などの大きな対象物までスキャンすることが可能なハンディタイプの3Dスキャナーで、6万円台で購入することができます。手に持って扱う「ハンドヘルドモード」、対象物を回転させながらスキャンをする「ターンテーブルモード」、スマートフォンに接続して屋外で作業ができる「モバイルモード」の3つのスキャンモードがあり、目的に応じて使い分けることが可能です。

CR-Scan Ferret Pro

個人向け3Dスキャナーを提供しているCreality社による2023年9月発売のモデルで、6万円台で購入することができます。手ぶれ補正やフルカラースキャンなどの性能向上に加え、特徴となるのが黒色や金属物体をスキャンできるという点です。3Dスキャナーは光の反射を利用して座標データを取得するので、光を吸収する黒や光沢のあるものはスキャンをかけることができません。通常はサーフェイサーと呼ばれる白い粉を吹きかけてスキャンするのですが、この製品はそのサーフェイサー不要でスキャンすることが可能です。

3Dスキャナーを比較するポイント

3Dスキャナーを比較するポイント

3Dスキャナーを選ぶときには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

コストパフォーマンスを見る

まず性能と価格のバランスを検討しましょう。個人向けの3Dスキャナーであっても、その機能や精度は様々です。どんな機能があるのか一通り確認するのがいいでしょう。予算の中で一番高性能なものを買えば良いと思うかもしれませんが、それが自分の目的に合っていなければ意味がありません。せっかく高性能なものを買ったのに使わなければ宝の持ち腐れになってしまうので、欲しい性能や機能が搭載されているかは必ず確認するようにしましょう。精度はもちろんですが、スキャンしたい対象物の大きさなども重要なポイントになってきます。

付属ソフトがどんなものか調べておく

3Dスキャナーはそれ単体では意味を成さず、必ず専用のソフトウェアが付いてきますが、このソフトウェアの使い心地も非常に重要な要素です。3Dスキャナーでスキャンをすればそれだけで3Dデータが手に入るわけではなく、必ずその後処理が必要になるからです。獲得したデータに実際には存在しない凹凸が出ていることは多いですし、エッジが取れていたり、座標データを取り損ねて抜けがあることもあります。そうしたデータの不具合は修復が必要ですし、それを編集可能データにしようとすれば更に一手間必要になります。使いやすいソフトウェアはそうした後処理を手助けしてくれる頼りになる存在なのです。

3Dスキャナーの比較についてまとめ

3Dスキャナーを使えば、現実にある物体を3Dデータにすることができます。個人で購入できる価格帯の製品もあるので、機能や価格などに気を付けつつ、いろいろな製品を比較検討しながら自分に合ったものを探すのが良いでしょう。

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