facebook

【2024】GLOOBEとは?日本初のBIMソフトの特徴や動作環境を紹介

福井コンピュータアーキテクトが提供している「GLOOBE」というBIMソフトに興味をお持ちの方も多いでしょう。しかし、製品情報がよく分からないとお悩みの方もいるはずです。

そこでこの記事では、GLOOBEの製品情報をわかりやすくまとめました。
また、価格情報や動作環境も解説しているので、導入検討に役立ててみてください。

GLOOBEとは?読み方も紹介

GLOOBEとは
引用:GLOOBE Architect

GLOOBEとは、国内企業でソフトウェア開発を実施する「福井コンピュータアーキテクト」のBIMソフトです。主に建築・土木向けの機能が搭載されており、次の用途で利用できます。

  • 規格
  • 設計(基本設計・実施設計)
  • 維持管理

当製品は「グローブ」という読み方で親しまれており、インフラ関連の建築設計・施工支援を包括したCAD・BIMの機能がまとまっているのが特徴です。

3Dモデルを使った合意形成に役立つほか、設計作業の効率化として役立つのがGLOOBEの魅力です。福井コンピュータアーキテクトが提供する無料のCADソフト「Jw_cad」との互換性や親和性があるため、簡単に導入しやすいBIMソフトだと言えます。

また当製品は、国内シェア4位を獲得する人気のBIMソフトです。
日本人の考えに合うUIが反映されているため、すぐに活用できるBIMソフトをお求めなら、GLOOBEを導入してみてはいかがでしょうか。

日本の設計手法や建築基準法に対応

GLOOBEでは、日本独自で定められている設計手法・建築基準法を利用して設計・施工検討を実施できます。最新基準を適用できるため、設計ミスや条件入力ミスを防止できるのが魅力です。

もし他のBIMソフトを導入した場合、まず日本版の設計手法や基準を設定しなければなりません。そのまま利用しようとすると、海外の設計手法や建築基準法が表示されるケースもあるので、BIM導入初心者にとっては一苦労するポイントです。

一方GLOOBEなら、導入スタート時点から日本向けの設定が反映されています。
手間なく設計手法・基準を適用できるため、手軽さをお求めなら日本向けのBIMソフトである当製品を導入するのがおすすめです。

GLOOBEはBIMとして利用可能

GLOOBEは国土交通省が推進している設計・施工指針である「BIM」の考えが適用されています。参考として、GLOOBEのBIMに該当する機能を整理しました。

  • 3Dモデルの作成・編集
  • 3Dシミュレーションの実施
  • 点群データの反映
  • 属性情報の付与
  • 数量の自動算出

2023年4月から始まったBIM原則適用という条件、そして発注数が増えているBIM業務の数を考えると、建築・土木業界の企業は早めにBIMを導入し活用し始めなければなりません。BIMの導入を検討しているのなら、GLOOBEを契約するのもひとつの手です。

GLOOBEで利用できるソフトの種類

GLOOBEは、目的別に複数のソフトが提供されています。
各ソフトの違いが分からない方向けに、
ソフトの特徴や目的、おすすめのユーザーをまとめました。

GLOOBE Architect

GLOOBEの製品一覧「Architect」
出典:福井コンピュータアーキテクト公式サイト

GLOOBE Architectは、建築設計向けに開発されたBIMソフトです。
建物の設計はもちろん、インテリアの配置、4Dシミュレーションを実施できます。

さらに、作成したBIMモデルの情報を自動でデータベース化できるのが魅力です。
数量の自動算出に利用できることはもちろん、建設費やメンテナンスコストの算定に役立つため、業務のメイン担当者に欠かせないBIMソフトだと言えます。

GLOOBE Model Viewer

GLOOBEの製品一覧「Model Viewer」
出典:福井コンピュータアーキテクト公式サイト

GLOOBE Model Viewerは、GLOOBEの他ソフトで作られた設計データを閲覧できるビューアソフトです。無料で導入でき、モデルの形状や属性情報をチェックできます。

基本的に閲覧だけできるツールですので、管理職や発注者など、業務を管理・チェックする立場の方向けのBIMソフトです。

GLOOBE Construction

GLOOBEの製品一覧「Construction」
出典:福井コンピュータアーキテクト公式サイト

GLOOBE Constructionは、土木設計・施工検討向けに開発されたBIMソフトです。
次の項目を含めて施工計画を支援してくれます。

  • 仮設計画
  • 土工計画
  • 躯体計画
  • 重機配置

さらには、施工計画に欠かせない工程管理や計画の策定にも役立つのが魅力です。
土木向けの設計担当者に欠かせないBIMソフトだと言えます。

GLOOBE VR

GLOOBEの製品一覧「VR」
出典:福井コンピュータアーキテクト公式サイト

GLOOBE VRは、仮想現実であるVRを活用できる閲覧ソフトです。
ArchitectおよびConstructionで作成されたBIMデータを自動でVR化してくれます。

複数人で同じモデルをVR閲覧できるため、建築・土木業界の合意形成に役立つのはもちろん、不動産業界ではVR化の機能をルームツアーとして活用しています。

確認申請支援ツール

GLOOBEの製品一覧「確認申請支援ツール」
出典:福井コンピュータアーキテクト公式サイト

確認申請支援ツールは、図面作成を効率化できるテンプレートがまとまった専用ツールです。
日本の設計基準に基づいたレイヤー名称の設定など、設計図面のベースとなる情報を無料で取得できます。

GLOOBEの価格情報

GLOOBEの導入を検討している方向けに、価格情報を整理しました。

GLOOBE Architect GLOOBE Construction GLOOBE VR
永久ライセンス(税抜) 650,000円 720,000円 なし
サブスクリプション(税抜) 150,000円/年 216,000円/年 180,000円/年

15,000円/月

上表にまとめたのは、基本機能の価格です。
オプション機能も含めて詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

【2024】GLOOBEの価格はいくら?Architectを含めた全ソフトの情報を整理

GLOOBEの動作環境・互換性

GLOOBEを導入するパソコンのスペック検討の参考として、動作環境を整理しました。

GLOOBE Architect GLOOBE Construction GLOOBE VR
OS Windows 11 バージョン22H2

Windows 10 バージョン22H2 (2022 Update) (推奨:64bit)

Windows 11 バージョン22H2

Windows 10 バージョン22H2 (2022 Update)(64bit)

CPU Core i7以上 Core i7以上
メモリ(RAM) 8.0GB以上(推奨16.0GB以上) 推奨8GB以上
容量(ROM) 3.0GB(推奨5.0GB以上) なし
解像度 推奨1,280×1,024以上 なし
グラフィックス DirectX 12.0 対応グラフィックカード 推奨NVIDIA GeForce®

GTX1080Ti以上

またGLOOBEは、次のようなソフト・ファイル形式と互換性があります。

ソフト・標準仕様 ファイル形式
IFC IFC
SXF sfc、p21
ST-Bridge stb、xml
SketchUp skp
3D Studio 3ds
AutoCAD dwg、dxf
SIMA sim
Jw_cad jww、jwc

他にも豊富な拡張子をインポート・エクスポートできるので、複数のBIM・CADソフトとの連携が可能です。

GLOOBEのMac版は提供されていない

残念ながらMac版のソフトが提供されていません。
Windows版しか導入できないため、OSの選択にご注意ください。

GLOOBEの主な機能・特徴

GLOOBEに搭載されている主な機能の特徴を詳しくまとめました。
良く利用する機能ですので、ぜひ参考にしてみてください。

属性情報の付与が可能

GLOOBEでは、配置したモデル1つ1つに次のような属性情報を付与できます。

  • 数量
  • 材料強度
  • 見た目

属性情報を活用すれば、必要な数量を抜き出して一覧にまとめられるほか、レンダリングを使ってハイクオリティな3Dビジュアライゼーションを実施できます。

設定や形状を変更すれば、自動で属性情報も変更されることから、効率的な設計検討に役立ててみてください。

工程計画の検討が可能

GLOOBEには、施工計画の検討に欠かせない工程計画の機能が搭載されています。

フローチャートとして工程計画を作成できることはもちろん、重機の配置や施工状況をBIMモデルで表現できるのが魅力です。また、3Dデータとして工程計画を立てることによって、次のメリットを得られます。

  • 2D図面ではわかりづらい干渉チェックを実施できる
  • 直感的に施工計画を考えられる
  • BIMモデルの活用によって合意形成を得やすくなる

2D図面を使って工程計画を考えるよりも効率的に検討できるほか、発注者からの合意形成を得やすくなるのが特徴です。

天空率の設定が可能

GLOOBEでは、建物と空の比率を判断できる「天空率」の検討を実施できます。
設定した天空率を満足しているのかチェックできることはもちろん、
NG箇所をすぐに判断できるのがポイントです。

2D図面では判別の難しかった天空率ですが、当製品を活用すればほぼ自動で確認が完了します。他のBIMソフトにはない独自機能ですので、ぜひ活用してみてください。

GLOOBEの使い方を詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
画像付きで機能の使い方を解説しています。

https://bimcim-kenkyujo.com/gloobe/gloobe-tsukaikata/

GLOOBEについてまとめ

今回は、福井コンピュータアーキテクトが提供している「GLOOBE」の特徴やBIMとしての魅力、価格情報についてわかりやすく解説しました。

当製品は、土木・建築業界で役立つBIMソフトです。
また、VRの製品は不動産業界のルームツアーとしても活用されています。
国内の設計基準が適用されているBIMソフトですので、導入してすぐに業務適用できるでしょう。

もし導入前にGLOOBEの操作や使いやすさを確認したいのなら、30日間無料で使える体験版を導入してみるがおすすめです。GLOOBEシリーズの全機能をチェックできます。

GLOOBEのアイキャッチ
最新情報をチェックしよう!