「AutoCADを練習する方法は?」「独学でも習得はできる?」と悩む方も多いのではないでしょうか?
初心者にとって専門知識を必要とするCADソフトは難しいと感じる人も多いです。しかし、基本的な知識や操作スキルを覚えれば、短期間でも習得することは可能です。さらに短期間で習得するするのであれば、セミナーや講座の受講がおすすめです。
そこで本記事では、初心者の方に向けてAutoCADの練習方法を詳しく解説します。また、独学での習得方法やおすすめのセミナーについても紹介していますので、AutoCADの知識や操作スキルをマスターしたいという方は最後までご覧ください。
AutoCADとは?
AutoCADは、Autodesk社が開発した汎用CADであり様々な分野で利用可能な使いやすい機能を備えています。
汎用CADには「Jw-CAD」や「VectorWorks」などが挙げられ、対して専用CADは特定の分野に特化したソフトです。AutoCADの最大の特徴は「拡張性の高さ」です。Autodesk社の他製品やアドオンソフトと連携することでAutoCADをカスタマイズ可能。業種別のツールセットも提供されており、作業効率を大幅に向上できます。
世界中でも幅広く使用されているため、クライアントとのデータ受け渡し時にも変換する必要がないのも魅力と言えるでしょう。
インストールの方法
AutoCADのインストール実行方法について解説します。手順は以下の通りです。
- AutoCADのインストーラーを実行
- 「ご契約」という画面が出るので、「使用許諾およびサービス契約」の内容を確認
- 同意する項目にチェックを入れて「次へ」をクリック
- インストールが完了すると「インストール完了」のメッセージが表示
- その画面を閉じるか、[開始]を選択してAutoCADを立ち上げます。
インストール完了後は初期設定をすることで、利用できるようになります。また、AutoCADの価格については以下の記事で紹介していますので、併せてご覧ください。
初心者が覚えておくべきAutoCADの練習方法
初心者が覚えておくべきAutoCADの練習方法を図を用いて以下の項目を解説していきます。
- 基本操作とコマンド
- 図面のトレース
- 練習図面を描く
- 模写
練習方法①基本操作とコマンド
基本的な画面は下記になります。左のツールバーまたは画面下部にある「ここにコマンドを入力」という箇所にコマンドを入力して作業を行っていきます。
例えば、円を作成したいときは「circle」と入力します。
円の中心点と半径を入力することで、円を描くことが可能になります。
初心者の方はツールバーから円や長方形などを描くことも可能ですが、コマンドを覚えれば作業効率を向上させることができます。左のツールバーを削除すれば図面がより拡大して見れるメリットもあるため、まずはコマンドを覚えていきましょう。
練習方法②図面のトレース
トレースとは、スキャンした図面の画像などを上からなぞって作図する方法です。まずはコマンド「IMAGEATTACH」と入力するか、 [挿入] タブ > [参照] パネル > [アタッチ] のいずれかで画像を挿入します。
画像が挿入できました。ここから画像に沿って線分などを使い作図を行っていきます。図面のトレースは使用されることも多いため、初心者の方は覚えておきましょう。
練習方法③練習図面を描く
AutoCADのスキルをいち早く習得するのであれば、実際の図面を書いて練習する必要があります。まずはレイヤーを設定します。今回のレイヤーは赤を設定しました。
次に左のツールバーにある「構築線」を選択します。構築線とは、X・Y軸方向に伸びる基準線です。図面を描く際は、どの位置に図形を置くべきかの基準となります。これで長方形が完成です。
これを繰り返していくことで図面などを書いていきます。まずは部屋の間取りなどから練習するのがおすすめです。
練習方法④模写
図面を描く練習には模写をすることも効果的です。有名な建築物や部屋の間取りなどを想像して実際に書いてみましょう。模写はある程度のスキルが必要になるため、まずは練習図面で繰り返し練習を行うのがおすすめです。
以下の記事でも基本操作について詳しく解説していますので併せてご覧ください。
初心者が独学でAutoCADの操作をマスターできる?
初心者が独学でAutoCADの操作をマスターすることは十分に可能です。ただし、メリットとデメリットを考慮した上で自分に適した学習スタイルを選びましょう。
メリット
独学のメリットは、自分のペースで学習を進められる点です。近年では、WebサイトやYoutubeなどの動画コンテンツで自分のレベルに合わせた学習が可能です。また、無料で学習できるためコストを抑えつつ必要な知識を習得できることもメリットです。
「お金をかけたくない」「短期間でスキルを身につけなくてもいい」という方は独学での学習がおすすめです。
デメリット
独学のデメリットは、わからない点は自分で解決しなければいけない点です。
例えば、自己学習だけでは不明点や疑問点をすぐに解決できないことが多く、特に初心者の場合は行き詰まることも少なくありません。また、独学では体系的な学習が難しいため、必要なスキルを漏れなく学ぶのが難しいこともあります。
デメリットはモチベーションの維持も難しく挫折する人も少なくありません。
初心者がAutoCADの操作を練習する方法
初心者がAutoCADの操作を練習する方法は以下の3つが挙げられます。
- 参考書を使用する
- ネット上のCAD練習用図面を使用する
- AutoCAD公式動画を使用する
方法①参考書を使用する
初心者がAutoCADの操作を練習する方法として、参考書を利用する方法があります。参考書によって異なりますが基本的な操作から高度なテクニックまで幅広くカバーされており、段階的に学ぶことができる構成になっています。
また、各章に演習問題が設けられている書籍も多く、理解度を確認しながら進めることができるのが特徴です。参考書を選ぶ際のポイントとしては、以下の通りです。
- 視覚的に学ぶことが好きな人には図解が豊富な参考書
- テキスト中心でじっくり学びたい人には詳細な説明が載った参考書
参考書は低コストで学習できるのも魅力と言えるでしょう。
方法②ネット上のCAD練習用図面を使用する
インターネットには多くの無料および有料のCAD練習用図面が掲載されており、利用することで実践的なスキルを身につけることが可能です。練習用図面は、さまざまな分野の図面が用意されており、特に建築、機械、電気などの設計図が多くあります。
AutoCADに取り込み、トレースしたり編集したりすることで基本操作を習得できます。練習図面を用いる際は自分のレベルに合った難易度の図面を選択しましょう。
方法③AutoCAD公式動画を使用する
Autodesk社が提供する公式動画は、AutoCADの基本的な操作から応用テクニックまで幅広くカバーしており視覚的に学習することが可能です。公式動画は、短い動画から長めの詳細なチュートリアルまで様々で、初心者は自分のペースで学習を進めることができます。
特に、各機能やツールの使い方が具体的な事例を交えて説明されているため、実際の操作をイメージしやすく、学んだ内容をすぐに実践に移すことができるのは魅力と言えるでしょう。
初心者におすすめのAutoCADをマスターできるセミナー
独学での習得が難しいと思った場合はセミナーの受講がおすすめです。ProSkilllが運営する「AutoCAD基礎セミナー講習」は未経験でも2日間でAutoCADの知識や操作スキルを理解することができます。受講形式は会場受講・ライブウェビナー・eラーニングと3つの形式が選べるため、いつでもどこでも学習が可能。
また「セミナーって料金が高いのでは?」と疑問に思う方も多いでしょう。AutoCAD基礎セミナー講習は、会場受講/ライブウェビナーであれば2日間で38,500円、eーラーニングであれば27,500円の低価格で受講ができます。
カリキュラム
ProSkilllが運営する「AutoCAD基礎セミナー講習」では、AutoCADの画面操作や初期設定から始まり、オブジェクトの作成(線分、円、円弧、ポリライン、長方形、中心線など)や選択方法(基本、クイック選択、類似選択)を学びます。
また、作図補助機能の利用法、画層やプロパティの設定、コンテンツの再利用(ブロック定義や配置)、図面への注釈(文字、寸法、ハッチング)に関する技術も学習可能。加えて、レイアウトの使い方、異尺度対応注釈、図面比較機能、テンプレート作成、データ管理・活用(外部参照やDWGファイルのリンク)など、AutoCADに関する内容を網羅しており、基礎から実践的なスキルを身につけることができます。
概要
ProSkilllが運営する「AutoCAD基礎セミナー講習」の概要は以下の表を参照ください。
受講形式 | 会場受講・ライブウェビナー・eラーニング |
価格 |
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会場住所 |
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持ち物 | 特になし(筆記用具) |
URL | https://bizroad-svc.com/autocad/ |
初心者向けAutoCADの練習についてのまとめ
本記事では、AutoCADを効果的に習得するための練習方法を紹介しました。初心者でも、基本的な操作を覚えることで短期間でスキルを向上させることが可能です。
独学で学習する場合は参考書やネット上の練習用図面、Autodesk社の公式動画を活用することで効率的に学ぶことができます。独学での受講が難しいと感じた場合はセミナーの受講を検討してみましょう。